美大生の就職について質問です。美大といっても、例えば、日本画、グラフィック、プロダクト、空間デザインなどなど、学科は様々…

Question

美大生の就職について質問です。美大といっても、例えば、日本画、グラフィック、プロダクト、空間デザインなどなど、学科は様々だと思うのですが、学科によって就職先は大きく変わってしまうのでしょうか。(これは極端すぎる例になってしまいますが、例えば広告代理店は彫刻学科はとらない、など)それとも本人次第でしょうか。

Answer 1

本人次第・・・というより、ポートフォリオ次第です。

美大の就職はポートフォリオが何より重要です。そこにその学生が何を学んできたのか、何ができるのか、将来的な可能性など、すべてが詰まっています。

だから美大の就職は学歴や学科はそこまで重視しません。そういうものから学生のポテンシャルをはかる必要がないからです。

当然、その企業での需要にあったポートフォリオが必要です。
当然ながら、エディトリアルデザインの事務所に建築パースや模型を持ち込んでも採用は難しいでしょうし、WEBデザイン制作会社に油絵を持ち込んでも同様です。
普通に考えて、いくら素晴らしい彫刻が作れても、その技能を広告代理店で活かす道はありませんから。

でも、就職する企業にあったポートフォリオが作れるならば、彫刻科から広告だろうと、建築学科からデザイン事務所だろうと、合格できる可能性はあります。

しかし、現実的に考えて、ファインの人間がデザイナーの就職をしたければ、みっちりデザインを学んできたデザイン学科の学生より優れたデザイン作品のポートフォリオを作らなければなりません。それは難しいことだと思います。
学校で学ぶこととは別に、就職にあわせた技術も独学で学ぶことになりますから。

実際知恵袋でも、就職活動の時期になって初めて求人がほとんどデザインであることに気がつき、あわてて使ったことがないIllustratorやPhotoshopをマスターしようとしているような人もいますが、あまりに遅いでしょう。
三年以上みっちりデザインをやってきた学生に、そこから勝つのは至難の技です。

普通に考えて、デザインの仕事をしたいならデザイン学科に、空間の仕事をしたいなら空間関係の学科に進むのが一番と思います。

ちなみに、彫刻や油絵などのファイン系の学部は、基本的に就職するための学科ではありません。芸術家や研究者になるための学科です。
なので、彫刻や油絵だけのポートフォリオを作っても、就職は非常に厳しいでしょう。
就職したいなら希望の就職先に求められるスキルを学べる学科を選んでください。

Answer 2

広告代理店は彫刻をとらないと言うか、そういうのはそもそも募集が来ないからフリーで受けるのが面倒だな。で、実際のところ就職試験はポートフォリオと実技試験だろうからなかなか難しいのは想像に容易い。でもデキル奴はそつなくデキルもので、最終選考くらいは残れるかも知れない。でもやっぱりデザインの勉強をしてないんだろーなと敬遠されるだろうな。それで使えない奴だったら責任問題になる。それにデザイン科の奴を落として彫刻の奴を入れたらのちのち大学との大人の事情でマズイだろ。採用する側の気持ちも考えてくれ。

Answer 3

程度にもよりますが、大方は本人次第だと思います。
広告系の仕事にファイン系で卒業した人が就いているところもあります。デザイン系の学科であれば、もっと融通が利きます。
しかし例えの話になりますが、ファイン系の人がデザイン系の仕事をしたいならば並ならぬ努力が必要となります。自分の専門分野の仕事から離れるわけですから、大学にいる時から出来るだけデザイン系の講義をとったり、いろいろな本を読んで学んだりする必要があるのではないでしょうか。