高1 女子です

Question

高1 女子です私は幼い頃から動物が大好きで、動物園の飼育員になるのが将来の夢です

しかし最近は少し違う職業にも興味を持ち始めたのです

それは地球ドラマチックという番組を見てからでした
内容は「オーストラリアとコスタリカでの野生動物の保護活動に密着する」というもので、外国の自然保護センターの飼育員が懸命に動物達を飼育している姿に感動を覚え、憧れました
『親を亡くしたり、病気やケガで弱っている野生動物を保護し野生に返す』とても素晴らしい仕事だと思います

そこで質問なのですが
① 日本にもこのような団体はありますか
② 給料はどれくらいですか
③ 日本にこのような団体が無い場合、外国の自然保護センターにはどのような過程を終えれば就職可能ですか（大学、ボランティア活動など）

どなたかよろしくお願いします (~_~;)

Answer 1

１．日本にいる野生動物の分布や量、国土の狭さから、あなたがテレビで見たようなダイナミックな活動をしている団体はあまりありません。日本にはそもそも「『親を亡くしたり、病気やケガで弱っている野生動物を保護し野生に返す』」需要はとても少ないのです。一応野生動物関係の仕事をしている、という点では

①WWF Japan WWFというアメリカで生まれた世界規模の団体の日本支部
http://www.wwf.or.jp/aboutwwf/

②野生生物保護センター 環境省の施設
http://www.env.go.jp/nature/yasei/wildlife/

③（株）野生動物保護管理事務所
http://www.wmo.co.jp/

２．②は環境省に勤める国家公務員です。③は零細企業、②は営利企業ではありません。はっきりいえば給料は日本の大企業の総合職などよりは安くなります。また、②は常時大学新卒者を募集するのではなく、空きが出た時だけの募集になります。そして給料の多い少ないなどに一切関係なくなりたい、という人がいるので滅多に空きはできません。

３．外国の自然保護活動に関わるには二つの方法があります。一つは直接動物と関わるために獣医師になる方法。あなたが憧れるようなタイプの仕事を海外でするためには、日本の大学の獣医学部に入学したあと、途中、あるいは卒業後にオーストラリアかケニアの大学の獣医学部へ留学するのが現時点ではベストです。

もうひとつはもっとダイナミックに野生動物を救うために、経済学と法律を勉強し、国際連合などの国際機関に勤めたり、WWFなどの国際的な保護団体の中枢部に勤めたりする方法です。直接動物の面倒を見たりするのではなく、密猟や自然破壊そのものを防ぐ社会の仕組みを作っていく仕事につくことです。

どちらもかなりの学力と努力と根気を要します。日本人女性で現在この問題にもっとも深く関わり取り組んでいるのは滝田明日香さん。少しでも本気でこういう仕事に取り組みたいなら、「獣の女医」シリーズは必読です。

Answer 2

国立大学にある「理学部生物学科」を卒業した人達が研究機関として、そういった活動をしています
地元の獣害対策や保護対策をしているような感じです

どの学部でも就職が可能です
ただし国立大学しか学部が設置されていません

○生物学
○動物学
○応用生物学
○応用動物学

また、公務員としても数ヶ所の出先機関がありますが、生物学科を卒業した人達の就職先になっています

あとは、トピ主も予想しているかもしれませんが「獣医学部」です
（こちらは希望すれば100％動物に係わることができます）

獣医学部は引く手数多なので、公務員として保護活動することは簡単です
生物学科は就職先が少ないので、保護官や管理官になるのは高倍率になります

獣害などに悩まされている地域では公務員として募集もありますが「駆除」が目的なので、保護とは正反対の仕事内容になります

どの国でも「保護活動」をしている人達は「研究がメイン」なので、学者という職業です
よほど頭が良くないと保護官に就職することが出来ません

日本でも、世界でも、同じことですが、「お金を出してくれる機関」に就職する必要があります

世界中どこでも国家しかお金を出してくれません
必然的に「公務員」という職業になってしまいます