前の回答者の方は普通の方のようですね。日本のデザイナーの7割以上は企業内デザイナーです。メーカーでしたら製品やパッケージ、広告など専門のデザイナーがいます。大手自動車メーカーでしたら1社だけで500〜2000人のデザイナが働いているんですよ。メーカーだけでなく、商社、出版、外食産業、交通などありとあらゆる業体の企業で働いています。ですから普通の会社員なんです。ただ年に数えるほどしかスーツは着ませんねw。収入についても技術者扱いですので、事務系の人よりも若いうちは優遇されますよ。ただ日本の会社で役員まで登り詰める事ができる企業は、自動車やゲーム、ファッション、ジュエリーなどまだ少ないです。これは多くのデザイナーが望んでいないのも一因だと思います。 今話題の佐野さんのような方を言っているのであれば、デザイン事務所の経営者も全然楽ではないはずですよ。納期がタイトの割に価格は目一杯値切られますから。サントリーのトートバッグなんかは、博報堂から安い値段で丸投げされたんだと思います。ひょっとすると博報堂の担当から「これとこれを使って」とか「こんな風にして」と指定されたのかもしれません。佐野さんはちょっと可哀想な事になってますけど、そういうことも一因だと思います。
どの部門のデザイナーでしょうか。 グラフィックか 建築か インダストリアルか ファッションか 陶芸か テキスタイルか・・・ 共通することは、稼げるためには、できるだけ大きなプロジェクトに関わる必要があり、そのためには、一つの企画、もしくは事業の根幹の部分から関わらないと大きなギャラは手に入らないということです。五輪の競技場をデザインしたザハ氏のように、1回のデザインで十数億という多額のギャラを獲得する人もいれば、ひと月10万円足らずの給料で、ブラック企業みたいな小さなプロダクションでスーパーのチラシの図案を考えるグラフィックデザイナーもいる。 その違いは、川上に属するか川下にいるか・・・世知辛いですけど・・・しかし、デザインは、芸術と違い、クライアント(依頼主)があって成り立つ仕事ですから、そのクライアントが大きくないと大きなギャラは発生しません。クライアントが大きいということは、社会的責任も大きな仕事という意味ですから、デザイナーの仕事が信用や責任そして創造性というバランスが絶妙に取れていることが大切です。一発思いつきや、チャラな考えではできません。大きなギャラが欲しければ、それなりの環境に身を置く必要があるのです。 もちろん不正(盗作、盗用、無断使用)があれば、デザイナー生命が絶たれます。小さな会社の無名デザイナーならば、転職すれば済みますが、大きなギャラの有名デザイナーは・・・お分かりのとおり責任が大きな分だけ、不正の代償は大きなものです。毎日、数千台を生産する自動車のデザインを考えるデザイナーと、街の小さな喫茶店の看板を考えるデザイナーの影響力と責任はどちらが重いか考えればわかります。 つまり、概ね、ギャラは「責任」に比例するものです。 ですから、 ザハ氏は、国立競技場のデザインはキャンセルされたが、莫大な報酬は受け取れた。佐野は、エンブレムのデザインはキャンセルされ、業界では仕事はできない。 どちらも、有名なデザイナーの影響力が大きな故の結果です。
< 質問に関する求人 >
デザイナー(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る