漁労長は、いつ、どこで、何を獲るか、網の入れ方、水揚げ場所、餌や氷の手配など漁に関する全責任を負っています. 水産会社の売り上げも、乗組員のボーナスも漁労長の腕次第というわけです. ですから、腕のいい漁労長なら年俸1億という人もいないわけではないですし、漁労長が変わった途端に値のつかない雑魚ばかり獲ってしまうということもあります. 魚の市況を見ながら、どこに水揚げするかといった判断をするのも漁労長です. (最近は会社の指示によることが多くなってるようですが) 特に資格などは必要ありませんが、なにしろ実績がモノを言う世界ですから、誰でもなれるわけではありませんし、なってからもそれなりに努力が必要です. 漁具はもとより、魚探、ソナー、潮流計、プロッタ、レーダーなどの計器を使いこなす知識も必要になります. 魚探反応を見て、魚の気持ちが分かるくらいでないと務まらないかも. お腹が空いてる魚と、満腹の魚は反応がすこし違うのですよね. 船長は、船の航行に関する責任を負っていますから、安全かつ経済的な航行をする責任があります. 漁労長が網を入れたい、と言っても、時化で危険な場合などは断ることが(規則では)できることになっています. 船長になるには、海技士(航海)の資格が必要です. 船頭というと、漁労長と船長を兼任している場合が多いですね. 小型漁船は、ほとんどが漁労長と船長兼任です. 以前は通信士などもいたのですが、モールス通信が使われなくなってから船長が兼任している場合が多くなりました. 一部でモールス通信を使っている漁船もいますけど、この場合は第3級以上の総合無線通信士の資格が必要です. あと、遠洋漁船なら機関長は必置です. 通信士も機関長も本来業務以外に漁にも従事するのが一般的です.
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