矯正心理専門職（法務技官）と、法務教官の違いを詳しく教えて下さい！！ たとえば、仕事内容やどうやったらなれるのか（…

Question

矯正心理専門職（法務技官）と、法務教官の違いを詳しく教えて下さい！！

たとえば、仕事内容やどうやったらなれるのか（出た方が良い学部など）、必要な資格などです。

Answer 1

いずれも法務省専門職員なので、法務省サイトの説明に基づき、それを一部噛み砕いて解説します。

矯正心理専門職（法務技官・心理）は少年鑑別所や刑事施設（刑務所，少年刑務所及び拘置所）などに勤務する専門職員で、心理学の専門的な知識・技術等をいかし、非行や犯罪の原因を分析を行い、対象者の立ち直りに向けた処遇指針の提示や刑務所の改善指導プログラムの実施に携わっています。

もう少し具体的に説明すると、少年鑑別所に勤務した場合は、①送致された少年に対し面接や各種心理検査を行い、②他の専門家（法務教官や医師）と協力して少年の処遇方針を検討し、③審判決定により、少年院に送致された少年や保護観察処分になった少年に対して、心理専門職の立場からの心理援助に、継続的に関わります。刑事施設に勤務した場合は、①受刑者に対し面接や各種心理検査を行い、②知能や性格等の資質上の特徴、犯罪に至った原因、今後の処遇上の指針を明らかにし、③改善指導プログラムを実施したり、悩みを抱える受刑者に対してカウンセリングを行います。

矯正心理専門職（法務技官・心理）になるには、「法務省専門職員（人間科学）採用試験 矯正心理専門職区分」を受験し合格しなければなりません。日本国内では、まだ心理専門職の安定した仕事が少ないので、数少ない専門職として人気があり、相当の倍率・難易度の試験となります。
専門試験の内容は心理学がベースになるので、心理学が専攻できる心理学部、文学部心理学科、教育学部心理学専攻がふさわしいでしょう。

法務教官は少年院や少年鑑別所などに勤務する専門職員で、少年を更生・社会復帰させるための具体的な指導・教育（生活指導、教科指導、職業指導など）を行います。刑事施設に勤務した場合も、受刑者に対し直接的な就労支援指導や教科指導を行います。

法務教官になるには、「法務省専門職員（人間科学）採用試験 法務教官区分」を受験し合格しなければなりません。矯正心理専門職区分に比べると人気・難易度は下かも知れませんが、それでも簡単に合格できる採用試験ではありません。
専門試験の内容は、心理学に加え、教育学、社会学、社会福祉学から選択できるので、それらが専攻できる学部・学科がふさわしいでしょう。