えっとですね、説明するのが難しいのですが、資格試験の難易度=高収入=資格の取得しにくさではありません。 まず、アメリカの資格試験は州単位というものが一般的です。日本のような統一された国家試験ではないんですよ。そのため、州によって難易度にバラつきがあります。 そして、アメリカは自由競争の国なので、基本的に資格試験は落とすための試験ではなく、学校できちんと勉強して必要な知識を身につけていることを確認するためのものです。きちんと勉強していれば通るし、していなければ通らないというものです。アメリカの大学はものすごく勉強させられますし、サボると卒業できないシステムですから。もちろん、どれも簡単ではないですがね。 たとえば、日本では難関の公認会計士と違い、アメリカのCPAは1年に数科目ずつ受験して何年か掛かって合格することが許されています。大学で対策講座を受けることも可能です。だから、毎年多くのCPAが誕生します。 薬剤師は、大学院へ行く必要がなく、大学で5~6年勉強すれば資格試験を受けることが可能です。そして、医薬分業でドラッグストアーに多くの就職口があるため、学業年数の割には高給な職業なんです。 獣医が難関なのは、資格試験うんぬんというよりも、獣医大学院が数校しかなく、入学するのが難しいことが理由です。獣医大学院でも医学大学院でも覚えることが多くて、多くの学生が脱落します。そして、医師や薬剤師などの医療職は、卒後の研修期間が長く、一人前になるのに時間が掛かります。研修期間の給料は安月給ですよ。病院勤務の医師は仕事量を考えると、それほど高給ではありませんし、独立して医院を開業しても、患者が来なければ赤字で閉鎖です。 また、弁護士ですが、アメリカでは毎年50万人の弁護士が誕生するので、弁護士は溢れています。その中で高給が取れるのは大手法律事務所に就職でき、その中で激烈な競争を勝ち抜いてトップのパートナーになれた一部の人だけ。高校教師よりも給料が低いパートタイム弁護士や、日本の弁理士のような事務仕事をしている弁護士もザラにいます。 警官は高卒でポリス・アカデミーを卒業すればなれる職業です。危険手当がつくので比較的高給ですが、ブルーカラーの職業であり、学歴が必須である弁護士や医療職などと比べられる職業ではありません。 つまり、資格=高給ではないですし、簡単には比べられないんですよ。資格というものは、取得しただけでは役には立ちません。経験や知識の裏づけがあってのものです。そして、アメリカの免許は卒後教育を受講することが条件になっている更新制が一般的なので、資格を維持するためには勉強を続けなければなりません。特に弁護士や医師は、時代に乗り遅れないために、一生涯、勉強を続けなければなりません。競争の国アメリカでは、資格=安泰ではないのです。
ありがとう:1
資格・・・? アクチュアリーは入らないのですか? 補足について・・・。 免許が混じっていると言いたかったのですが・・・
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