解決済み
就職活動中の大学生です。 PDCAサイクルについてお聞きします。PDCAサイクルとはPDCA→PDCA→PDCAと、PDCAを繰り返すものだと思っていました。 しかし、実際はPDCA→CA→CAとなるのではないかと思います。 例えばモノ作りにおいてPDCAサイクルを意識して設計します。 P:目標の機能の設定、図面作成、計画を立てる。 D:計画とおりに材料を発注したり、加工を施す。 C:モノが完成したら、目標の性能が得られているか検証する。 A:目標の性能が得られていない場合、Cで検証した内容から適切な処置を施していく。 ↓ C:もう一度目標の性能が得られているか検証する。 A:目標の性能が得られていない場合、Cで検証した内容から適切な処置を施していく。 こう考えるとPDCAサイクルはPDCAPDCAPDCAではなくPDCACACAとなると思います。 この考え方は正しいでしょうか?ご指摘お願いします。
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一部は正しいです。 PDCAサイクルが正しいかどうかに疑問を持ち、独自に考察する姿勢はたいへん立派です。エラい学者が唱えた考え方だから正しいと盲目的に思い込み、失敗のスパイラルに陥る実務者が多い中、疑問を持つこと自体がすばらしい着眼といえます。 極論すれば、最初からCAで、CACACACACACA・・・です。理屈を後付けして出来上がったのがPDCAです。 そもそも最初にPがくること自体が異例というか、現実にはありえないことです。 なぜなら、無の状態から「計画」を立てることは可能でも、「目標」を立てることは不可能であり、Pが目標設定のことを指すのなら、これは根本的な間違いです。 目標を立てるためには、その目標が達成可能であることの根拠が不可欠となります。(達成できるかどうかわからないものは目標ではなく、ニーズまたは願望です。目標と混同してはいけません) ところが、最初はそんな根拠があるはずはなく、あるのならそれは現状把握や現状分析した結果得られるものであり、ということはCが先行して存在することになります。 仮に現状把握や現状分析がPの一部だというのなら、それは屁理屈というもので、そうであれば3番目のCとどう違うのか、説明がつかなければなりません。もちろん、同じことなので説明がつきませんから、現状把握や現状分析がPの一部という主張は誤りということになります。 これらを総合すると、PDCAではなくCAPDが正しい順番であることがわかります。 達成できるかどうか不明だが(P)、とりあえずやってみて(D)、ダメだったから(C)、やり直す(A)。これがPDCAです。こんなことが現実に通用するはずがありません。 これは、小学生にだってわかる理屈です。 望む結果が出るかわからないが(P)、数億円を投じて実施し(D)、どうもダメみたいなので(C)、投じた数億円はあきらめて別のことに乗り換える(A)。 およそ民間企業でこんなことが通用するはずがありません。(通用するのは行政だけで、いわゆる箱物行政がその代表例です。民間なら倒産しています) 個人の行動を考えても、こんなことはありえません。 楽しく快適な旅行になるだろうと勝手に想像し(P)、10万円を払って出掛けていき(D)、料理はマズイわ部屋は汚いわ最悪で(C)、これを反省の糧にして来年の旅行は事前にもっとしっかり調べて行こう(A)。なんてことを平気で繰り返す人はまずいません。 ネットなどで事前にじっくり調べ(C)、予算と目的から最善と思われる旅館を複数ある中から取捨選択し(A)、ハズレはないだろうという確信の元に予約を入れて(P)、安心して旅行に出掛ける(D)はずです。 PDCAサイクルがありうるとすれば、失敗が許される場合だけです。 出張先などで外食をするとき、ホテルをブラッと出てうまい店はないかなと当てずっぽうに出歩き(P)、適当な店に入って食事し(D)、案の定まずかったので(C)、次からはホテルの人に聞いてから出掛けよう(A)。 これは、数百円だからまあいいかとなるのであって、数万円もする高級料理店に出掛ける場合はありえないことです。 それから、PDCAサイクルは管理要素の順を示したものですから、この4つは全て管理要素でなければなりません。 Dが「実行」だとすれば、これに反することになります。進める順序としてDが存在することは間違いではないですが、管理サイクルに取り上げる必要性はなく、PCA(あるいはCAP)でよいことになります。 あえてどこかにDが入るとすれば、それは実行に必要な管理要素としてであり、具体的には運用ルールや管理基準ということになります。Dを単に「実行」と解することは誤りなわけです。 以上は、客観説(鵜沼崇郎先生)を元にした解説です。
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