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私は学校の調べ学習で宮大工について調べる事になりましたが、ネットではあまり詳しいものが見つかりません。 どなたか詳…

私は学校の調べ学習で宮大工について調べる事になりましたが、ネットではあまり詳しいものが見つかりません。 どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら、回答お願いします。なるべくネットには載っていないような詳しい内容でお願いします。

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    宮大工です。 質問が抽象的すぎて答えにくいですが。 まず、木工技術は圧倒的で、世界一です。 まず、大工が造る木造の建物ということでお答えします。 私は、フランス、ドイツといったヨーロッパ圏の大工と仕事をしたことがあります。 フランスの文化財修復技師に修復技術を指導したこともあります。 伝統的な、ヨーロッパ圏の建築は、石と木材を複合した建物で、技術的には幼稚なものでした。 また、アメリカの木造建築は、ツーバイフォーで、とにかく合理的で、簡単です。 これは、日本で有名な100年ほど前の、アメリカ人建築家のヴォーリス設計の洋館を修復再生させたことがあるので確かです。 アジア圏の大工は欧米と比べるといきなりハイレベルになります。 まず、中国、朝鮮半島の寺院建築は、日本で言う鎌倉時代ごろまでは、世界最高峰で、日本がその技術を輸入して真似していましたが、鎌倉時代になると、日本の宮大工が日本独自の技術「桔木工法」を発明し、「規矩術」が劇的に発達します。 鎌倉時代以降、技術的に日本の宮大工の技術が世界最高となります。さらに、技術だけでなく、建築物は芸術の域に達します。 これは、解体修理時の技法調査で判明します。 ベトナム、タイといった国も古くは中華圏の国で、木造建築も中国の技術で建てられていますので、かなり良いものが残っています。知人にベトナムに教えに行った人がいるので、写真などを見せてもらいました。 まとめると、もともとは大陸文化の導入が主体の鎌倉期頃以前は中国、鎌倉期以降は日本といったところです。 当然、技術をふるう宮大工もおなじです。 また、補足すると、「宮大工」という呼称は、いつの頃からか、近代の人たちが勝手に使ってるだけで、もともとそんな呼称はありません。

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