環境系といっても、様々な分野があり、そのお友達の専門はどちらなのでしょう。 それがはっきりしないと、具体的なことは言えません。 質問者の方は知らないのでしょうが、環境系というのは大きく2つの分野に分かれます。 ひとつが環境計量系、もうひとつが自然環境系です。 環境計量は環境計量士という資格もあるように、物理的、化学的に環境を計測してその数値を扱います。この分野は、多くの場合、公共的な業務が多いため、株式会社よりも、自治体や環境基準を守らなければならない工場などをもつ企業が出資した財団法人が手がけています。(財)環境○○研究所とか環境センターとかという名前のものがどんな県でも探せばひとつや二つ、もしくは山ほどあると思います。それらの財団は独自で採用していますので、それぞれに問い合わせてください。 自然環境系も幾つかの分野に分かれます。 特に仕事として多いのは、地質分野です。この分野は応用理学と言われ、建設や建築の基礎となる地面の様子を調査することが専門になります。地滑りや地震、積雪などの調査はこの分野になります。測量などとも関係の深い分野です。 マスコミなどで話題になることの多い生物分野は環境系の仕事としては、非常に少なく、特殊な技能が必要になるうえに、待遇があまりよくないので、なかなか難しい分野です。生物系の特徴は専門が細かく分かれて、植物の人は動物がわからず、動物でも昆虫専門は魚がわからないなど、専門性の分野が狭すぎて、会社として全分野を採用して維持するなどいうことができないため、それぞれの専門性をもった個人技術者と契約していることが普通です。それはいわゆる下請けといわれます。 そのお友達は何になりたいのでしょう。生物系の専門技術者になりたいのでしたら、その分野を専門にしている事務所を探して入社することが早いです。多くの場合、小さな会社です。慢性的に人手不足です。ある程度の知識と技術があれば採用されるかもしれません。その手の会社(個人かもしれませんが)を探すには、地域にある生物研究会など、その手の分野の研究会や愛好会に入って、つてを探すことが早いです。 環境全般に関係して、それらの専門技術者を手足のように使い、業務をまとめるような仕事をしたいのであれば、大手の建設コンサルタントに入って環境部門に配属されることです。狭い専門性は深まりませんが、広く環境全般にかかわることができます。ただ、責任者になるまでには数年以上の経験と訓練が必要になるでしょう。 NPOやNGOも環境系のものはありますが、多くのものは環境教育系です。これは教育関係から探したほうが早いです。 そして、最後が環境系の研究者です。これは上記の組織にも若干はいますが、圧倒的に大学にいます。学位(博士号)をとって、大学に教員として採用されれば、環境系の研究者になれます。 世間では、「環境」が流行り物のようになっていますが、実際の業務としては地味な仕事です。 産業としては小さな分野です。環境に対する配慮を必要とする建設業とか、製造業などの企業に採用されて、その企業の中で環境に関連する部署にいくのが、おそらく堅実な方法ではないかと思います。 進みたい方向によりますが、主な資格としては、環境計量士、公害防止管理者、技術士(環境部門)、技術士(建設部門の建設環境)、ビオトープ管理士、環境アセスメント士などの資格が参考になるでしょう。また、生物系なら、生物分類技能検定などもあります。2級以上が専門的と言われます。 お友達に、環境関係といっても分野は広いのだと教えてあげてください。
なるほど:2
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