病院薬剤師の業務について

Question

病院薬剤師の業務について病院に勤務する薬剤師が病棟などの回診について回り、医師の処置の手伝いを行うのは法的には問題ありませんか？
私どもの病院の薬剤師が回診について回り、処置等の補助（ガーゼを渡したり、いわゆる看護師が通常行う業務）を行なっています。客観的にみると何故薬剤師がする必要あるのって感じです。もちろん看護師も回診にはついて回っています。
その薬剤師はちょっと変わっているのでいわゆる「いい格好がしたい」みたいなところがあり注意しようか迷っているところです。

法的に問題ある場合は法律的なところの解説も含めご回答願います。

Answer 1

医療職には、高い裁量権が与えられているので、法的な問題になることはないでしょう。

薬剤師は医薬品の供給に責任を負っているとも考えられますから、ガーゼを渡すということもその範疇にあるとも考えられ、別に気を利かせて手伝うことが悪いことではないと思いますが、能力のある看護師であれば、傷の状態や生活上支障がないかどうかなども考えてガーゼの量や固定の方法を医師と確認しながら渡すものです。

そうした意味で、まれではあると思いますが、何かトラブルが起こった時に、「その薬剤師ではなく、看護師が普通に行っていれば、こうはならなかった」という状況があれば、民事での法的な責任は問われる可能性があると思います。
京都大学で、誤った透析のダイアライザーを用いたために肝移植後の患者さんが死亡した事故などの例があります。MEがおらず、慣れていない医師と看護師が準備をしたことが要因であったかと記憶しています。

薬剤師が能力を発揮するのは、看護師が行う方がより患者さんにとって利益となりうるような業務ではなく、チームメンバーのご機嫌取りでもなく、薬剤師の本来業務であるべきではないかとは思います。

Answer 2

珍しいとは思いますが、法的には特に問題ないでしょう。