今、私は高校3年生で進路に迷っています。 まず進路を考えた時人に関わる仕事をしたいと思いました。人と接することが好きだ…

Question

今、私は高校3年生で進路に迷っています。
まず進路を考えた時人に関わる仕事をしたいと思いました。人と接することが好きだし何より人が好きだからです。
最初は幼稚園の先生などを考えていましたが、今はレクレーションインストラクターという仕事に惹かれています。レクレーションを通して人と人とが繋がり、また人と人を繋げることが出来たら素敵だと強く思い始めたました。
しかし現実問題、レクレーション関係で活動出来る場は少ないと言われました。
今回私が聞きたいのは、レクレーション指導者として就職したり生きていくのは難しいのでしょうか。また、給料はどのくらいで正社員やバイトなとがあるのかどうか。どうしたらレクレーションをメインとする職場につけるのか、です。 何も知らない高校生に教えてください。

Answer 1

リクエストありがとうございます。頑張って回答します？

１ レクリエーションインストラクターとは
(1) 資格の名前である
「レクリエーションインストラクター」は、公益法人の日本レクリエーション協会が認定する資格の名前です。
(2) 基礎資格である
レクリエーションコーディネーター（スポーツ指導者としての性格あり）や福祉レクリエーションワーカーなどの上位資格を取るための基礎資格です。レクインストラクターは旧２級指導者、レクコーディネーターは旧１級・上級指導者に該当すると思ってください。
(3) 資格の取り方
レクインストラクターの資格を取るのは、
①福祉やスポーツ関係の専門学校などで取得する
②都道府県レク協会主催講習会などで必要な単位を積み重ねる
のどちらかです。（これ以外の方法があっても例外的）
(4) 取得方法別の評価
①で取る人の方が多いと思いますが、私個人の体験では「多少でも就職に役立てば」という感覚で取る人が多く、②のほうが総人数は少ないものの自覚的・自主的で目的意識がある人が多いように感じます。

２ レク支援と職業
(1) 結論
レクを本業として生きるのはかなり困難です。
(2) レク支援中心のプロの事例
私の周りのレク支援のプロやセミプロは、
・法人化された都道府県レク協会の職員
・企業研修講師や専門学校講師との二足のワラジ
・児童館職員として実績を積んだ後に独立
・自らレク関係の会社やNPOを立ち上げる。または仲間の立ち上げた組織に入る
などの例があります。ただ、こうした人たちは、レクインストラクターやレクコーディネーター有資格者の中でも少数派でしょう。
(3) 仕事でレク支援が必要な例
多くは自分の本職（福祉施設職員、保育園・児童館など児童福祉職員、教員や社会教育関係職員、人事福利厚生関係職員など）でそのスキルを活用したり、子供会や学校支援活動などでボランティアとして活動するのに役立てるなどでしょう。
(4) 合わせ技
レクリエーション支援の資格を取るだけでなく、例えば青山学院大や大阪大で養成コースを設けているワークショップデザイナーであるとか、冒険教育系のＯＢＳやプロジェクトアドベンチャーなどの特技に併せ持つことで役立てることもある……かな？

３ レク支援の仕事を考えた進路選択
(1) 昔は社会体育中心
私は50代ですが、私が高校生で進路選択した頃は、レク支援で活躍中の人は社会体育畑の人が多かったと思います。
(2) 研究者は
レク理論の研究者からは「心理学や社会学を学ぶとよい」と言われましたが、レクの研究を志すならともかく、現場志向の者にとってそれが適当なアドバイスなのかは、今も疑問です。
(3) 専門学校は??
福祉やスポーツ関係の専門学校のほうが現場志向だろうとは思いますが、レク支援の仕事を専門的に一生の仕事として続けたい場合に適当かどうかはわかりません。

４ レク支援の報酬
レク＝遊び＝タダ（ボランティア）ならよいが金を払ってまで支援を頼むものではない、そういう意識が強く、職業として成り立ちにくいです。
地域で活動するレクインストラクターにボランティア精神旺盛な人が少なくないのが災いして、余計「タダで頼むもの」という意識が続きます。
国や自治体の財政難～支出削減が有償での仕事としての成立を難しくしていると思います。

５ 参考：私の場合
私は知恵袋回答で何回か「レクリエーションインストラクターです」と書き込んでいますが、「レクリエーションインストラクターとして働いて生計を立てている」のではなく「レクリエーションインストラクター有資格者である」という意味です。本職は公務員です。
私は高校時代に県立の青少年教育施設で施設職員のレク指導にふれ、それを機にレク指導者を志しました。将来の志望にレク指導者と書いて担任に呆れられました。
上記県立施設職員に近い（と思った）社会教育主事を目指し、専門選択科目に「レク原理」「体育及びレク指導」があった早稲田大学教育学部の社会教育専修に進みました。
就職ではレクの専門職が見つからないのでレクの世界でも実績があるYMCAなども受験したりしましたが、結局は東京で教育委員会の専門的教育職員である社会教育主事(補)として就職しました。
仕事では、青少年教育の担当の時はレクインストラクターの資格もノウハウも大変役に立ちましたが、分担が変わってからはほとんど関係なくなりました。