業界にいる1人間としてひとこと。 普通は、その製品の価値が他と比べてると大きい判断すればそれが採用されるのが自然です。医薬品も同じで登場する新薬が今までの治療薬と比べて、効果がある、長く効く、飲みやすくなったといったような価値判断で決められると思います。 ただ、ジェネリックの場合は、新薬と同等であるため、新薬から切り替える、あるいはジェネリックからジェネリックに切り替えるとなれば、価格というのがどうしても大きな要素になります。もちろん医療機関側との人間関係によって、価格だけではなく採用判断もあるとは思いますが、自主規制で人間関係を構築しずらい業界であることも事実だと思います。 その上、ひとつの新薬に対して、売上は100億円以上もあれば、そこに参入してくるジェネリックも20社、30社がめずらしくない状況です。当然競争相手が過剰に存在すれば価格競争になるのは必然です。それにある程度知名度、信用度のある企業のジェネリックだけでも10社くらいはありますから。選択する医療機関、調剤薬局側も、品質的な違いは無いのですから、結局そこから絞り込むとすれば、あとは価格にならざるを得ないのだと思います。 個人的には、ジェネリックの承認を取得する数は2~3社、多くても5~6社に集約され、中小、小規模のジェネリックメーカーは受託製造、受託開発に特化してほうが、健全な企業の利益確保、ジェネリックの普及という社会貢献をマッチさせるいい方法だとは思います。医薬品卸売業も1社でたくさんのジェネリックメーカーからアプローチを受け、在庫過多になりがちですから、卸売りにの観点からもそのほうが業界的にベストだと思います。ただ、現実的には、なかなか買収が進ます、生き残らせてる薬事行政になってますね。実際は、20社以上のジェネリックの承認数があっても、多くは共同開発の名の下に、製造所は1/3くらいに限られ、使っているくすりの情報は共有使用しているのに、無駄に企業をのさばらせているだけで、利益を失っているだけなのに。 競争企業が、5社以下になれば、価格交渉はあるにしても、必然的にもう少しは抑制の効いた競争になると思うのですが・・・
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