アニメーター志望という訳ではないのですが、 アニメの仕事はお金がほとんど儲からないというのは本当ですか？

Question

アニメーター志望という訳ではないのですが、
アニメの仕事はお金がほとんど儲からないというのは本当ですか？

Answer 1

具体的な数字で判断してください。通常動画発注金額１枚200円出るか出ないかです。200円としても会社側が20％有名どころでは30％会社が取ります（経費がかかるため取らないと作画会社が成り立ちません）。よく言われるのが、月500枚書けるようになってようやく原画試験資格を認めるというパターン。ということは500枚書けるようになるにも大変だということ。
180円×500枚＝90,000円が月収ということになります。当然のことながら、保険、年金は自分で支払う必要があります。交通費も出ないところがほとんどです。その理由は500枚書ける人から会社が請ける利益は40円×500枚＝20,000円。そこから交通費を支給したら、作画会社が成り立ちません。
原画１カット4000円として計算してみてください。ひと月コンスタントに100カット書ける人がどれだけいるか・・・。
制作会社に所属している作画マンはある程度保証されています。つまり制作会社にとって作画部は大赤字部門になり、
どちらかというと必要経費として計上しているということです。制作会社はキーアニメーターとその候補生のみを所属させたいというのが本音です。
制作進行というのも、元請けがグロス会社に予算として出す進行費もスケジュールが２ヶ月でも１本分として１ヶ月分だろ？っていうぐらいまともに人件費も出ません。グロス会社はそれでは成り立たないので、作画予算を少しでも外注に安く出して利益を得ないとやっていけなくなるため、動画、仕上げ単価は下がる一方です。当然のことながら、制作進行さんの報酬も上がりません。そのため、ほとんどの制作会社の進行は契約社員待遇です（いつ作品が終わるか、その次が入るが保証がないため）。
総合すると大手元請けアニメ制作会社に入って認められる以外、まともに生涯アニメで生計をたてるのは難しいでしょう。（天才的な才能を生かして、名前が売れればそれもあり）
作画会社も家賃、光熱費、資材費、営業費、経営者の報酬を考えると、100人単位の作画マンがいないと、まともに経営できないということがわかると思います。20歳でも50歳でも絵がうまくても、まぁまぁでも単価は一律です。40歳過ぎれば目も悪くなって、集中力や体力も落ちていきます。その時までに名の知れた作画監督や演出にでもなっていれば普通の中小企業並みか以上には報酬がもらえると思います。（元請け大アニメ会社お抱えアニメーターを除く）
この数字をみれば、ほんの一握りだけがまともに生活できるということがわかると思います。日本ではアニメーターという職業が成り立たないため、日本のアニメの９割近くの動画仕上げは中国をはじめとする東南アジアです。
金のにおいを嗅ぎ付けたアニメと関係ない会社が動画仕上げを請け負い、東南アジアに安く出し、利ざやで儲けるという形ができてしまいました。はじめの頃は１枚あたり100円以上の利ざやがあり、おいしい仕事だったみたいです。以前は雨後の竹の子のようにそのような会社がありましたが、アジア各国の会社金が儲かることに気がついて、利権を押さえることに血眼になって、今ではだいぶ淘汰されています。アジア、特に中国のアニメ業界は金のにおいがぷんぷんするところなので、ヤクザまがいが横行しています。

Answer 2

儲ける という言葉は商売をする人や賭け事をする人の言葉です。サラリーマンも儲かりません。アニメーターも儲けを期待するのは無理です。
アニメーターに限らず 画家という仕事は古今東西 何百年も昔から 儲かる仕事では無いです。商業アニメーションのアニメーターはその中では比較的には高収入です。一人前になれたらですが、それはどこの技術屋 職人の世界でも共通です。ちょっと補足ですが今の国内のアニメーター不足と空洞化は 激務や低収入が原因ではありません。アニメーターとしてやっていけなかった人や業界人でもアニメーター以外の人や一般の人はしばしばアニメーターの激務や低収入を強調します。逆に言うとアニメーターでやっていける人は激務も低収入も乗り越えられる人です。セル時代はもっと過酷でしたが､むしろ活気がありました。毎日が鉄火場のようでエキサイティングですが、きつくても 夢を追って頑張り続ける事のできる人間ならば こんな楽しい世界は無いのではないか？と思っています。３１年この世界にいますが…。

Answer 3

まず結論から書くと人それぞれじゃないでしょうか。

アニメーターは基本歩合制なので作業が早ければ早いだけ給料が良いです。

ただ新人のうちからそんな上手くいくことはそうそう無いので、最初は必死に頑張ってもリテイクくらったりもしますしそこまで儲からないのが現実だと思われます。
これはアニメ会社によって変わりますが、特にスピードのない新人だと良くて10万貰えるか貰えないかってところじゃないですかね…。