整備士について

Question

整備士について自動車整備士になるには

整備士は算数の知識があれば十分と書いてあったのですが

本当に大丈夫でしょうか？

現役の整備士さん、どうなんですか？？

仕事自体には数学の知識は使わないのでしょうか？

Answer 1

ディーラーのメカニックから独立した現役の整備士です。
はっきり言って、間違っています。
「整備士は算数の知識があれば十分」なのではなく、
「算数の知識しかなくても、整備士にはなれる」なのです。

私の父は中卒でディーラーに入り、２級整備士になりました。
今でも算数は分数の計算どころか、九九もできない算数レベルです。
私が整備学校へ行っていたときの同期でも、分数の分母が違っていたら足し算ができない人がいましたし、
ディーラーに入ってくるメカニックを見ても、中学レベルの数学や理科ができない人が多くいます。
要するに、整備士の国家試験では計算問題は捨てて、他で点を取れば整備士試験には合格します。
ですが、そのような算数レベルの整備士では、算数レベルの診断・整備しかできません。
検査員の数学でも、主は軸重計算で、中学１年程度の数学力があればこなせられます

私は整備士になろうと思い、数学・物理・英語を勉強するため大学に進んでから、整備士学校へ行きました。
実際の整備の現場では、
異音の周波数をＦＥＴアナライザで解析し、周波数から回転速度を計算し、それがどこの部位のトルク変動によるものかアンバランスによるものか計算したり、（中学１年数学レベル）
アライメントの整備で、軸回りのモーメントを打ち消すのでどれだけの角度を付けたらよいか計算したり（高校物理程度）
オシロスコープで取った点火二次波形と、プローブのキャパシタンスから波形の電圧を計算したり・・・いろいろ数学を使う整備はあります。
三角関数や微分積分ができれば、さらに整備の幅は広くなります。

「仕事自体には数学の知識は使わない」のではなく、
数学の知識の無い人は、数学を使わない仕事しかできないので、数学の知識のいらない安易な仕事しか入ってこないのです。
そういう仕事は誰でもできますので工賃単価も安く、待遇も悪くなります。
数学の知識を持って活用すれば、そういった高度な仕事も同業者やディーラーからも名指しで入ってきますよ。

つまりは、
小学算数レベルでは小学生レベルの、
中学数学レベルでは中学レベルの、
大学レベルでは大学レベルの診断・整備ができ、それが待遇や給料、将来性にも大きく関わってきます。
ですから、勉強には十分ということはありませんよ。

Answer 2

実際の現場では検査員が使います。
電卓が使えるので知識は整備知識と保安基準の勉強だけです。
新人ならボチボチやればいいかと。
就職が難しいのであれば専門学校に行くことです。

Answer 3

とりあえず、と考えたほうがいいです。

入ってすぐは各機械・工具の使い方、車検等の法律的なもの、工賃の算出などを叩き込まれます。当然、仕事のすすめかたも。
現場で覚えることは沢山あるのです。学習意欲のない人間にはできない仕事と言えます。

現場でいろいろ勉強し、その時に数学を始めとする勉強の成果が発揮できてきます。
海外の工具・部品を使うかもしれないので英語も活躍する可能性もあるでしょう。

今後の将来において、店を出す可能性もあるでしょう。雇われでは金が厳しい、とよく聞きますし。
そうなれば、さらなる学習が必要ですよ。