精神科医と理学療法士、二つの職業で迷っています。

Question

精神科医と理学療法士、二つの職業で迷っています。私は初め、精神科医になりたいとおもっていました。
理由は、身の回りに精神的に参ってる人が多く、その人たちの力になりたいと思ったからです。
臨床心理士ではないのは、私が理系だからです。
そして一度、病院見学に行きました。
その時は精神科のお医者さんをうかがうことはできませんでしたが、
リハビリルームに行って、理学療法士さんの話をうかがってきました。
そこにいた患者さんと理学療法士さんのやり取りをみていて、
私がしたいと思っていたことと重なる部分がありました。

ある文献では、精神科医は患者さんの治療を行う前に、とりあえずどこかに閉じ込めてしまう、ということが書かれていました。
それは国の制度で決まっている、ということも。
もしそうなのであれば、私のしたいことを本当にできるのか、と疑問に思いました。
精神科医は主に精神をみて、理学療法士は身体をみることはわかっています。
しかし、私はしたいことをしたい、と考えています。
どちらの方が人の支えとして働くことができるのでしょうか？
そして、精神科医は本当に患者さんを閉じ込めるだけで終わってしまうのですか？

長くてすいません。お願いします。

Answer 1

どちらも人の力になれる仕事です。お話が聞けなかったということで精神科医の事を・・・

表面的な事は

1. 患者さんを診断すること・・・ 各種「診断書」を書くことができます(これ，意外に大きい)
2. クスリを処方すること・・・ あくまで対症療法に過ぎませんが
3. 患者さんの話を聞くこと ・・・話を聞かないこと，もできます
4. 患者さんの努力に方向付けをすること・・・ 行動療法・認知療法などでは精神科医の役割は大きいです
5. 患者さんの努力を評価すること ・・・「評価」あっての方向付けです
6. 身体管理をすること・・・ 簡単な内科的治療やクスリの副作用の管理も含めて
7. 入院させること ・・・入院させないこともできます
8. 退院させること
9. 周囲の人間関係に介入すること・・・ 患者さんの職場の上司さん，学校の担任の先生とお話したり家族療法したり

などなどで詳しくは書ききれません。

人権の観点から細かい法律の規定があり一般精神科医は患者を軟禁したりする事はできません。

閉じ込める可能性があるのは、
・自殺の危険性が高い。
・幻覚や妄想，あるいは強い気分の変動に翻弄されながらも自分が病気であることを自覚もできず、自分自身や周囲の人を傷つけてしまう。
などの場合、精神保健法指定医が診断した場合のみです。精神科医なら誰でもできる訳ではありません。

指定医は
・入・退院 (強制的に入院させたり，退院させなかったり)
・隔離・拘束 (興奮が強い患者さんを保護する目的で)
・強制入院を前提とした精神鑑定
などの権限をもった医師です。

嫌がっている人を無理やり連行して、監禁して、服薬させたり、注射、点滴することが必要な人もいるんです。そのような場合のためにも指定医の権限が必要なんですね。患者さんの意に反していても治療する必要ではなく義務があります。

閉じ込める事自体が目的ではなく治療のために必要という事でそれで終わりという意味ではありません。

もちろん指定医のこういう業務は常に書類の提出が義務付けられていて，精神医療審査会というところで厳密にチェックされていますし，それ以外にも定期的に監査があります。ちょっとでも書類にあいまいなことを書いていると怒られますし，カルテ記載にも細かいチェックが入ります。権限が強力であるがためかなり運営には気を配られているとは言えます。

大学へ進学しても別に精神分析・精神病理学やカウンセリング理論を学生のうちから勉強する必要はなし。神経解剖や生理学，内科学など一般医学の方が大切です。

精神科は(少なくとも他の診療科と比べて)絶対にもうかりません。私達はあなたのような人を待っています。

何となくラクそうだ，何となく格好良さそう，今のところ食いっぱぐれはなさそうだ，それなりにお金にはなるだろう．．．そういうイメージだけで精神科を志望している人は精神科は止めときなさい。他の科へ行くか，いっそ米国に渡ってください。

Answer 2

勉強できるのなら精神科医が良くありませんか?

というのは医師なので食うに困らないからです。

精神科医になるには医学部を卒業しなければなりません。外科、内科があるように精神科を選択するのが精神科医です。

精神科医は立派なドクターですよ。

理学療法士は体を診るものです。人口はドクターよりも多いです。

どちらの方が人の支えとして働くことができるか・・・・・・・・・・両方とも人の支えとして働けます。

精神科医が患者さんを閉じ込めるだけで終わってしまうなんてことは、ありえませんので安心してください。

Answer 3

精神科のリハビリをする（身体もしますが）作業療法士は候補に上がりませんか？？

Answer 4

どちらも患者さんの支えになる仕事です。
しかし、支えになる為の仕事内容が全く違います。
精神科医とはいえ、医師免許を取れなくては意味がありませんよね。
其れなりのお金も、学力も無ければ医師にはなれません。
医師は、患者の精神分析から病状分析、メカニズム、薬の処方とサポート、起こり得る副作用や病状の変化への対応・・・いくらでもあります。
精神科では拘束をしなければいけない様な症状の患者さんも多いです。
これは、一般の方では解らない事ですし、また一般の人は見た事も無い様な症状なので理解は出来ないと思います。
従事して初めて理解出来る事です。
理学療法士は身体的なリハビリが主な仕事です。
もちろん、心のサポートが無ければ成り立たない事です。
学力も、知識も医師になる方が遥かに上です。
病院見学をされたとありますが、一般病院ですか？
精神科の病院なら専門医はいますが、精神科を扱わない病院には精神科医はいません。
外来診療しかない病院が殆んどですから、本当の精神科医の実情は専門病院の現状を見ないと解らないでしょう。
そういう病院では、一般人の施設見学は出来ません。