解決済み
ついつい長文になる癖があって申し訳ないのですが・・・ 服飾の専門学校といっても大学と並行して通えるのは夜間か土日の講座のみです。 基礎までしか習えないと思っておいたほうがいいかもしれません。 しかし、メーカーにしろ小売業にしろMDの仕事は多岐に渡ります。 例えばメーカーMDなら ・市場調査→分析→生地とアイテムの決定など企画を立てる ・サンプルの検討→上代の設定、製品仕入れなら下代の決定、サイズ・色展開の決定→発注 ・販売方法の設定、店舗の管理→販売結果の管理 ざっくりとした流れはこんなかんじですが、ほとんどすべての作業のコントロールと意思決定をする仕事です。 服飾の知識がないと難しいですし、色々経験して覚えるには数年単位の時間がかかると思います。 デザイナーパタンナー生産と対等以上に話をするとなると、ある程度の知識がないとなめられます。 市場調査では、単にお店に入ってアレ可愛いコレ可愛いでは意味をなしませんし 何を見れば調査になるのか、どういう点に注目し、どのように分析すべきかは教わった方がいい思います。 あと大企業であれば他のブランドからの情報も会議などで知ることができますが その時に専門用語で何を言っているか分からないともったいないですよね。 生地やアイテムの選定においても服飾知識はあるに越したことはありません。 例えばミリタリージャケットを作りたい時に、絶対に上代19000円で3月に出したいとします。 去年はどういうミリタリーコートが売れて、コレクションや市場ではどういうミリタリーテイストがこれから来そうなのか、 どうすればユーズドの雰囲気が出るか、その加工をするにはコストがいくらくらいかかって提携している中国の工場ででできるのか、 ステッチは20番手であたりを出して、パイピングにタコ糸も入れたいけどどの工場を選べばいいのか、それとも30番手で妥協して工賃の安い工場で縫うか、 数が届かないのでロットをまとめてコートも作りたいけど、3月にはどんなミリタリーコートが実績があるのか 3月頭に店頭に出したいけど旧正月の絡みがあって、ファスナーは日本製の金属逆開の500番台じゃない色を使いたいけど いつまでに数を出して発注すればいいかなど、 MDなら分かっておいた方がいいことなどが、専門で勉強すればすべて分かるようになるわけではありませんが 少なくともこの内容を検討する会議で話についていけると思います。 サンプルの検討においても、自社ブランドのターゲットの嗜好(体のラインは見せたくないけど細く見せたいとか)を叶えて より売れるものにするために、自分だけの好みで発言しないようにする必要が特にMDにはあると思います。 デザイナーが好きなように言っていたら、客観的データで示して売れる方向へ導かなければなりません。 CanCam系OLブランドだとして、袖を付けた方が売れるけどフレンチスリーブは太く見えがちだから売りづらいだろうとか、 スカート丈は46cm以上じゃないとウチは厳しいとか、 今年のコンビOPはセットインの袖じゃないほうが売れるという話を聞いたけどセットインじゃない袖って何?とか 7号と9号作りたいけど、7号ってどこが何センチ小さくなって、着丈は短くするの?しない方がいいの?とか ジャケットとスカートのセットアップを作りたいけどジャケットの裏地はキュプラがよくてこの変わったピンクをつけたいから スカートにも同じのつけたい、家で洗っちゃうかもしれないけどキュプラでもいいよね?(←ダメ)とか MD職採用なら会社に入ってからでも教えてくれるようなことですが、知っておいた方がいいに越したことはありません。 会社の人事ではないので、どういった人がMDに採用されやすいかは分かりませんが MDになりたいと決めているのであれば、他の人と差をつけられる何かを経験しておいて 新卒採用後に後悔しないようにしておいたほうがいいのではないかと思います。
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