解決済み
薬剤師国家試験は何故医師国家試験と比べ合格率が低いのでしょうか?
薬剤師国家試験に受からなくても、研究職に就けるのですか?
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免許が無くても研究職に就けます。むしろ免許を持っている人のほうが少ないです。(薬学卒でない人も多数です) ここから合格率についてです。 国立大学でいえば修士に進み研究職を希望する人はおそらく半数を占めます。 医師は研究者としてアカデミックの道に進むというのは非常に少数といえます(国立であれば100人の学生がいたら1、2人くらい)。大学の志望動機も医学部は臨床を希望する人が多いのに対して、薬学部(まだ4年制の時の話ですが)は研究を希望する人が非常に多いです。要するにモチベーションの問題です。 さらに言えば薬学部の場合、修士の二年間も含めると学部卒業時に1回、修士の時に2回と合わせて三回在学中に国家試験を受けることが出来ます。医学部の場合、6年間在学して1回のみです。落ちても来年受ければいいという甘えがあるのも事実です。 薬学部卒業時には卒業研究のせいで(医学部は卒業研究がありません)本格的な勉強を始めるのは1月ごろからです。勉強期間は約2ヶ月はっきりいって不十分です。医学部は卒業試験のため8,9月から勉強しっぱなしです。勉強期間が短いため諦めの気持ちが出てくる者もいます。 入学時点ですでにモチベーションが低い、勉強期間が短いなどの理由でいざ国家試験となってもやる気にならない学生が多いのながおそらく合格率が低い理由です。 ただ、先に書いたのは主に国立大学のことで私立大学は別です。勉強期間もしっかりと与えられ、国家試験に落ちそうなものは卒業試験でふるいに掛けられるので私立では合格率はかなり高いところが多いです。 国立と私立の合格率を合わせると75%ぐらいになってしまいます。 ちなみに去年の国家試験の合格率は国家試験浪人者、留年生しか受けていないこと、6年制移行期のための問題傾向の変化などのため50%台だっただけです。
薬学部出身の研究職という場合、企業の就職が多いですから、理学部や農学部出身者との競争になり、特に資格というより、企業業績をあげる研究者としての能力が求められ、薬剤師資格が前面に出ないのかも知れません。しかし、製薬企業への就職で薬剤師の資格があるというのは薬についての幅広い基礎力の証明になったり、資格業務もあるなどして、総合的には優遇される方向にはあると思いますけど、最近のように医療職色を強くし過ぎると企業人材としての魅力が減るようにも感じてしまいますね…また薬学部の基礎研究系の教員研究者というのは薬剤師といって優遇される事はないように思います。場合によっては化学系なら理工学部出身の妙に医療生物色が強くない方が化学臭くて学術、研究者として魅力があるように思います。従って下手に薬剤師でないほうが魅力があるというイメージもあるのかもしれません。しかし、医学部はほとんど医師として、臨床方面に進みますし、医学部の内部でも臨床の教室は基礎よりも偉いという考え方が流れていますし、基礎系研究者といっても医学部でのアカデミック職であったりするので医師であることでステイタスが学内で上げられ、教授になりやすい。医師でないことがステイタスダウンにされ、医学部内部での医師のポストや既得権益保持に医師資格を利用する向きがあります。実際病理学や法医学など臨床に近いですし、コメディカル養成の指導者としても資格が必要とされますし、医学部出身で医師でないことは薬学部のように特殊な意味でかっこいい、儲かるということにならないのだと思います。
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