解決済み
現在18歳で弁理士試験を受けようと考えてきたのですが、まず何から勉強をしていいのかすらわかりません。何か参考になる本やまず何をすべきなのかを教えて下さい。
ちなみに僕は国公立大学に通いながら独学で少しずつ勉強していこうと考えていますので、予備校はちょっと無理です。
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独学について 弁理士試験は基本的に法律の試験ですから、理科の学識はほとんど必要としません。必要なのは、弁理士試験に対する正しい認識、そして学習時間と、受験費用の確保です。質問内容から、予備校は選択肢からはじいているようですが、はじく理由は必ずしもありませんので、この点についても触れておきます。 弁理士試験に対する認識について 弁理士試験は、弁理士法第2章の規定に基づいて行われる法律の学識を問う試験です。理科の学識を問う試験ではありませんから、注意して下さい。ここで、法律を独学で修得できるかがカギになりますが、法律の修得は外国語の習得に近いといわれており、実際に弁理士試験では、短答(5枝選択マークシート)、論文(ライティング)、口述(スピーキング)の三段階から構成されています。この三段階の中で、独学で確実に修得できるのは、おそらく正解が明白な短答試験のみで、ライティング、スピーキングについては、一人で修得するのは極めて困難であると思われます。そのため、ライティングの添削者、スピーキングの試験官になってくれる第三者がどうしても必要になります。弁理士試験は、独学でコツコツやれば受かる試験とは必ずしもいえないのです。 学習時間と受験費用について 大学在学中に合格したいのであれば、1年生、2年生の内に学習をすませ、3年生で本試に臨み、合格する必要があります。弁理士試験は5月(短答)、7月(論文)、10月(口述)と半年間に及ぶ長期戦を強いられる試験ですので、1年たりとも無駄にできません。そのため、学習時間は大学の授業が終わって帰宅してから、就寝するまでのほぼ全時間をさき、確保すべきです。大抵の大学では17時には帰宅できる時間割になっているため、19時から24時、約5時間は毎日勉強すべきです。その合間に、大学の課題等をこなしましょう。少なくとも、1日5時間程度の集中力がもたなければ、短答(3時間30分)、論文3科目(2時間+90分+90分)を本試で解きあげることは困難だとおもわれます。 受験費用は、書籍代だけでも約数十万円の出費が必要です。弁理士試験は一生がかかった試験ですから、この程度の出費を出し渋ってはいけません。全自由時間、全財産を投資し、中途半端な受験勉強などには決して陥らないようにしましょう。ずるずる受験勉強を繰り返し、結局合格できなかったのでは、本人にとって、何の利益も残さないからです。 予備校の利用 弁理士試験を志した以上、自由時間と、可処分財産は少なくともあきらめる必要があります。そのため、時間面においても、費用面においても、予備校を利用しない理由は必ずしもありません。むしろ、利用できるものは全て利用すべきです。予備校の利用は確かに抵抗はありますが、どのような手段で合格したにせよ、合格できなければただの人です。独学で合格した武勇伝を求める受験生は確かに存在しますが、それよりも、実務においてクライアントから信頼を得るのに、「独学、満点、トップ合格」などは何の役にもたたない事は明白です。不要なこだわりは捨ててよいと思います。 まず何をすべきか 法律の勉強が苦でない必要があります。自然科学の学習は、いわば「神様が決めたルール」を理解する学問ですが、法律の学習は、官僚が決めたルールを国会が可決し裁判所が判断するという、いわば「誰かが決めたルール」を理解する学問です。それを受け入れられなければ、法律の学習はかなり難しいと思われます。例えば、特許法第7条に、「未成年者(…)は、法定代理人によらなければ、手続をすることができない。」という規定がありますが、これを読んで、「何故、何を偉そうに」と抵抗を感じるようであれば、法律の学習は非常に苦痛を伴うことになるでしょう。人にはあうあわないがありますので、法律の勉強が自分に合うかどうかを確かめる必要があります。法令にはルールがありますから、例えば、以下の書物を買いそろえて、一度通読してみて下さい。これに苦痛を伴わなければ、弁理士試験の学習を始めるには充分です。もし抵抗を感じるようであれば、上記投資をする前に辞退するか、苦痛を伴わないようになるまで法律に対する意識を変えるべきです。 弥永真生『法律学習マニュアル』(有斐閣) ↓ 長野秀之『法令読解の基礎知識』(学陽書房) ↓ 長谷川彰一『法令解釈の基礎』(ぎょうせい) 弁理士試験に挑戦する場合 現在、弁理士の年齢構成比は超少子高齢化が進み、若年層の弁理士は大変貴重な存在となっています。将来の我が国の発展のために、是非あなたの力を知財の世界に差し出して下さい。途中であきらめたり、この回答を読んで滅入った場合には、その分合格者の枠が一つ増え、他の受験生は喜ぶことになることを考えて下さい。健闘を祈ります。 (以上)
なるほど:1
私は、独学で初歩的なことを頭に入れてから、予備校の土日のみのゼミにいってます。標準 特許法 高林 龍。独学でも読みやすかったのでお勧めします。その後、青本こと工業所有権法逐条解説の通読。クラーッとする厚さですけど。予備校を利用するなら通読は不要らしいですが、私は読みました。全て独学は厳しいと思います。しかしながら、初学的なことは独学で十分対応できます。それだけでも、数十万の削減になると思います。また、行政法の履修機会があればお勧めします。理解が深まると思います。
まずは、予備校の説明会に参加したり、資料を取り寄せてみてはいかがでしょうか。 お金はかかりますが、予備校に通うのは合格への近道だと思います。 通わなくても、説明会などでは弁理士試験の現状などについて、結構親切に教えてもらえたりするみたいですよ。 有名どころでは、代々木塾や↓ http://www.yoyogijuku.jp/ LECなど↓があります。 http://www.lec-jp.com/ 追記:身近に合格者が居るのですが、予備校に通っていたので、独学の方法については分かりません。 ただ、予備校の持っている合格へのノウハウは馬鹿には出来ないと思いますよ。(私も別の資格試験の勉強をしていた事があるので、そう思います) 結果として予備校のお世話にならないにしても、予備校の資料や説明会は、予備校のスケジュールが試験に向けてどういう風に組まれているのかなんていう事なども分かりますし、参考になると思います。氏名と住所は相手に分かってしまうので、DMなどが来る様にはなりますけれど。 また、予備校が発行している参考書などもあります。説明会などに行くと、そこが発行している本は多分見られると思います。 予備校と言っても、通わなくてもDVDなどで講義を受ける方法もありますので、資金が許せばそれもおすすめですよ。
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