鳶自体は普請場(建築・建設現場)の面倒見と云う立場で、元請けが下請けに対して施工させるための下準備を担っていました。 よく昔のやくざ映画があったと思いますが、あの場面での高倉健の立場です。 現場の統括を任せるために、元請けは大きな権限も併せて持たせていた時期がありました。 仕事自体は、根伐(ねぎり:土工事)埋め戻し・足場架設・コンクリート打設・鉄骨建て方・重量物の搬入吊り込み等で殆どです。 要は、現場始まる際の仮囲いの設置から、既存建物の解体搬出、基礎部分予定場所の掘削、基礎コンクリートの打設、外部足場の組み立て、鉄骨の組み立て、吊足場の組み立て等が単独職としての流れですが、この間に大工が基準の墨を出したり、鉄筋屋が鉄筋を組んだり、設備屋が配管設置位置にスリーブを通したりと重複作業が進められます。 各々の職方が、すべて請負方式で仕事に当たるため、ややもすると「我先に」の風潮が流れることもありますが、現代の建設工事現場で調整を取るのは、元方の施工管理技術と、この鳶職の協力と云う大きな力なしには纏まり切らないものだと考えます。 昔は「足場を組んで貸してやる」という風潮でしたから、自分も小僧っ子のままでも設備屋や電器屋に酒の付届けをもらって挨拶を受けたものです。 逆に、挨拶がないまま足場に登ったりしたら、たたき落としたり、即、足場を解体したりなどかなり乱暴なこともあったと親方たちには聞きました。 粋でいなせな男の職業です。 今は皆大人しくなりましたが、建物の基幹の躯体工事には、鳶の技術と知識がないと成り立たないほどの厚い信用を受けている職業です。 重量鳶の方ですが、これは今も残る日本通運がその残骸でしょうか。 何百トンもの巨大な品物でも物理学の「てこの原理」が基礎となり応用されていますので、少ない労力と力で持ち上げたり、吊るしたり移動・設置には大きな実績を持っています。
鳶職の中にも会社によって違うと思いますが。足場組を専門的にしている会社や鉄骨の組み立て重量物を扱うことを専門的にしている会社など、鳶職でも色々あります。土工事なども鳶職の部類に入る作業もあります。鳶の技能試験の中には鉄骨 木造 電気 玉掛け など幅広くが試験問題に入っています。
詳しくというのは少し難しいですが、大体はビル工事等の 足場組み立てや解体が多いのではと思います。 あと、土木作業を行うこともあります。
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