公認会計士の資格取得前後についての質問です。

Question

公認会計士の資格取得前後についての質問です。私は今高校３年生で、大学就業中の公認会計士の資格取得を目指しています。
資格については調べて理解したつもりなのですが、資格取得前後についてよくわかりません。

主に聞きたいことは以下の通りです。

１）大学卒業後に正式な公認会計士として仕事をするには監査法人などでの経験が必要だ聞きましたが、それは資格取得前に行うべきなのでしょうか。また、大学就業中に行えるのでしょうか。
２）そもそもその経験とはどのようなものなのでしょうか。
３）資格取得後の一般的な就職先は会計事務所以外にどのようなものがあるのでしょうか。
４）流れとしては「資格取得のための勉強→監査法人などで経験→資格取得→大学卒業→会計事務所へ」でよろしいのでしょうか。

回りくどくなりましたが、つまり「大学就業中に資格を取得する場合、最も効率よく正式な公認会計士としての仕事ができるようになるにはどうすればいいのか」ということです。

自分なりに調べてはみたのですがイマイチよくわからず、未熟な質問をして申し訳ありません。できれば参考になる本なども教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

Answer 1

まず、大学在学中に公認会計士試験に合格することは極めて例外だということを頭の念頭に置いておいてください。合格者の多くが大学卒業後、無職で受験に専念している方たちです。その上で質問に答えさせてもらいます。そして会計試験合格=会計士資格取得とはなりませんのでご注意してください。

(１)会計試験合格後に行うべきでしょうね。実際、合格していなければそもそも監査法人は採用してくれません。逆に試験に合格すれば臨時職員として大学生だとしても監査法人が雇ってくれます。したがって大学在学中に試験に合格すれば大学に行きながら働くことも可能です。

(２)経験とは、監査法人に所属して企業の監査を行うというものです。監査の実務経験を2年満たせば晴れて公認会計士となることができます。この経験は監査法人以外の企業でも積むことはできますが、条件が厳しいので、一般的に大半の合格者は監査法人に就職し監査経験を満たすことになります。

(3)一般的な就職先は監査法人が大半でしょう。しかし、監査法人である程度経験を積んだ公認会計士の方の一部には自ら会計士事務所を開業して経営する方もいますし、外資系企業やコンサルタント会社に転職して企業経営の戦略立案など企業の根幹に関わるコンサルに従事している方たちもいます。また、民間企業の財務部門の責任者として仕事に従事している方たちもいます。このように仕事内容は様々です。中には公認会計士として本を出版したり、マスコミに登場していたりする方たちもいますね。

(４)大学在学中に公認会計士の資格を取得することはほぼ不可能ですよ(試験に合格することは可能ですが)。

資格取得のための勉強→大学卒業→公認会計士試験合格→監査法人に勤務し2年の実務要件を満たす→会計士資格取得→監査法人に居残るor開業or他の企業へ転職

このような流れが一般的だと思います。何回も言いますが、会計士試験に合格しただけでは公認会計士資格は取得できず、実務要件を満たして初めて取得できます。ですので、大学在学中に会計士資格を取得するには大学2年で試験に合格することが最低条件となってきますが、超難関な試験です、大学2年で合格できる人達は例外中の例外です(1000人に１人いれば良いほうです)。また大学在学中に試験に合格するという人達も割合的には少なく、多くの人達が大学卒業後も専念し卒業１～２年目の年で合格を果たすというのが一般的になっています(会計士試験の平均合格者年齢も２６～２７歳です)。ですので、質問者様が書かれているような流れは一般的にみて、かなりの少数派だと思います。

まずは、資格の大原やＴＡＣなどの会計士受験予備校のパンフレットを取り寄せてみて、会計士試験の大まかな内容を検討してみるのが良いと思います。無料ですし合格者の体験談なども載っているのいろいろ参考になると思います。しかし、予備校のパンフレットであり、いわゆる客寄せの要素の強い何かと甘いような内容のことも書かれていますので、その辺は質問者様が情報を取捨選択して読み取るのが良いでしょう。