いえ、差し引いてません。 定格荷重とはいわゆる何も釣ってない時に吊ることができる重さの事です。しかもクレーンのフック重量すら含みません。え?なぜ差し引かない?フック重量なんてわかり切ったことだろう?そう思う人もいるかもしれません。 確かに小型クレーンなどはフックを付け替えて揚重をしないので関係ないかもしれませんが、これはクレーン協会が定めた専門用語となります。大きなクレーンともなると、軽い物を吊る時と重たい物を吊るときでフックの種類が変わります。ハッカー(引っ掛ける部分)の強度だったりシーブの枚数に関係してくるのです。 クレーンからしたらフックが毎回変わるかもしれないので定格荷重にはフック重量を表記しないことになりました。その影響で混乱を避ける為小型クレーンも全てのクレーン用語に準じて定格荷重はフック重量を含まない。という基準で表記してます。 定格荷重の表示を切り替える方法もありまして、フック重量分を差し引いたゼロセットをする事も可能だったりしますのでフック重量分を擬似的に差し引いた状況で表示する事もできますが、多くの小型クレーンはフック重量が軽いのでそんな事をしなくてもそもそも0のままだったりします。これはクレーンに搭載された重量計がそもそも軽いものを計る設計ではないので細かいものでも100キロ単位からしか計測できないので小型クレーンのフックがそもそも100キロ以下だったりしたら空フック事にフック重量を表記できてないだけだったりします。 分かりやすい例えをします。25tラフターとかだと、なーんも吊ってないのに補巻き(子フック)は0.1tからスタートします。親フックなら何も荷重かけてなくても0.3tからスタートです。それぞれのフックが100キロ、300キロあるからです。 ちなみにワイヤーや釣具を足すと定格総荷重という意味になります。 そもそもクレーンからしたらこれから吊りたい物体Aとそれを吊るための治具をBとして(ワイヤーやチェーン、シャックル、レバーブロック、天秤などなど) クレーン自体は物体Aと治具Bと言う分けた考え方はせず、トータルA+B=Cしかクレーンにとっては興味がないのです。 計画をする側からしたら吊り上げる製品の重さ。そして吊り上げる治具の計画とその重量を分けて考えてますが、トータルなんぼを吊り上げる本体にはそんなのはお構いなしです。 しかもクレーンからしたら製品が幾つ、治具が幾つなんかはクレーン側からしたら知るよしもないので定格荷重を表記せざるおえないのです。 よって定格荷重とはフック、吊り具、製品重量などを一歳考えず、その作業半径で○○t負荷をかけれますよ。っていう意味と捉えるとわかりやすいかもしれません。
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