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生物学と高崎市政(再開発プランナー) 群馬県在住の高校生です。 私は生物学に興味があると同時に、高崎市の市政(または再開発)についても興味があります。将来も生物学を生かし、高崎市の市政や再開発に関わりたいと考えています。 しかし海のない高崎市では生物学に関連する求人のある公務員の仕事が学芸員ほどしかありません。 そこで質問です ◯海のない中核市で生物学関連で市政に関わるアプローチはあるのか。 ◯生物学(自然環境など)に知見のある再開発プランナーは需要があるのか 以上2点についてお伺いしたいです。 自然豊富な高崎市を自然豊富なまま発展させたい…!このままでは市内で内水面養殖の起業をし、名声を得るくらいしか方法が浮かびません… どうかご回答よろしくお願いします。
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質問の全範囲をカバーする回答にはならないと思いますが… まず、再開発プランナーとは資格の名称です。 都市再開発法という法律に基づいて創設された「市街地再開発事業」という一種の事業制度について基礎的な知識を問うとともに、この制度を用いた事業の成立性を資金計画の観点から検証する力を問う試験(学科と実技があります)に合格し、実務経験を経て「登録」をすると、再開発プランナーという肩書が手に入ります。 再開発プランナーは国家資格ではなく、建築士や宅建士のように資格独占業務がありません。平たく言えば「再開発プランナーでなければできない仕事」というものが定義されていません。市街地再開発事業の事業主は、再開発を実施する区域内に土地の権利を有する「地権者」であり、実態としては一般の素人である地権者が事業を行なうにあたって、行政やコンサルタントが手法に関する手引きを行ない、不動産デベロッパーが資金や人員を提供することで成り立っています。ここで行政・コンサル・デべなどの事業関係者が、実務を行なう上で必要な最低限の知識を得る際にひとつの目安としているのが「プランナー資格の取得」です。合格するのは簡単ではありませんが、不動産デべの新入社員でも挑戦し合格できるレベルの内容ですので、他の学問で専門家となれる人であれば1~2年計画で取得するのは十分可能だと思います。貴方がもしも、生物学方面で修士や博士の学位を取る前提ならば、再開発プランナーになるのはそれからでも十分間に合うと思います。 ただ、プランナーはあくまで資格名称であり、市街地再開発事業を合法的かつ経済的に成立させるための知識を持つ者に与えられるステイタスですので、それだけでは他の学問分野と直接結びつくものではないと思います。例えば、水産事業を中核とした地域振興を「施設計画」という形にして、市街地再開発事業でそれを実現していくというアイデアならば、私はとても面白いと思います。しかしながら、その場合は水産事業とそれに関する施設計画に関しては、あくまでその方面の専門家たる人(企業)が再開発チームの一員として加わり、事業採算性や法的手続きなど「市街地再開発事業としての推進業務」は、事業主体となる自治体や再開発組合などが業務委託した総合コンサル・設計コンサル等が取り仕切ることになると思います。チームの一員として関わる水産事業の関係者に再開発プランナーがいれば「お、この人はなかなかヤル気があるな」ぐらいに一目置かれることはあるでしょうが、両方の肩書を持って活躍するスーパーキャラというものは、現実にはあまり需要が無い気がします。それよりも「餅は餅屋」で、軸足を置く方の分野で如何に実力があり、再開発に対応する柔軟性を持っているかの方が重要視されると思います。 高崎市の市政方針において、生物学の知見を要する事業がどのように位置付けられているのか私はまったく知りませんが、もしも「市職員としての求人」において、どれほど優位性があるのかということをお知りになりたいのであれば、そこは高崎市に問い合わせるなり、市の都市計画マスタープランなどから自分なりに読み解くなどの研究(高崎市に対する固有の研究)が有意義ではないかと思います。 既存の自然環境・資源を活かして市を発展させたいという理念は、おそらく既に市の考えとしてもあるでしょうね。都市部の再開発では住宅の供給だけでは採算が取り難く、非住宅施設の構成をどうすればよいのかが大きな課題になりつつあります。コロナ以降、物販店舗は成立しにくくなり、飲食店や遊興施設も然り。郊外都市では物流拠点などの整備が再開発の中心施設として有力視されたりしますので、従来より生産性の高い水産施設がスキームとして成り立つのであれば、たとえ海が無い県であってもそれが再開発の中核になる可能性はある気がします。 少し脱線しますが「生物学」と「生物を取り扱う産業」の間には、人によっては厚さが異なる壁があると思います。例えば私の知人で、子どもの頃から生き物は何でも大好きで、色々なペットを飼い、それぞれの知識も非常に深い人がいて、大学は国立の理学部生物学科で大学院まで進んだのですが、研究対象として生物を扱うことと、彼が「生物を愛でる」ということとの間には浅からぬ溝があったようで、結局は生物とは直接関係のない業界に就職しました。要は「実験動物」を扱うことに拭い難い抵抗があったようです。現に水産業や農業・酪農に従事する人のすべてが「生物学」を入口にその世界に入った訳ではない筈で、そういう意味では、再開発に興味をお持ちの貴方にとって、生物学というものがどのような産業に結び付くとお考えなのかはご自身で整理した方が良いと感じました。 最後に。 仕事をする上で「名声」は必ずしも必要ありません。 名声を得ることをステップアップや「やりたい仕事をやるための条件」とすると、なかなか上手くいくのは難しいのではと思います。再開発は、様々な分野での「名も無き専門家」が何十人と集まって進めていくプロジェクトです。そのプロジェクトが、生物関連の知見を求める要素を何等か持っていれば、名声など無くともその分野で活躍している人が力になれる場面は必ずあります。 今はまだ夢の輪郭がハッキリしていないのだと思いますが、それはいずれ自然に見えてくるところでもあるでしょう。頑張ってください。
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