現職の理学療法士です。 理学療法士と作業療法士、どちらもリハビリの専門職です。 違いは、リハビリの流れの中での担っている役割が違います。 例えば、あなたが事故などで足を骨折してしまい、手術を受けたとします。 ①骨折して手術をした為、筋力が低下し、関節もうまく動かない。(身体機能が低下する。) ② ①の為、うまく立てない・うまく歩けない。(動作能力が低下する。) ③ ②の為、トイレに行けない・風呂に入れない・外出できない。(ADLが低下する。) ④ ③の為、学校に行けない・仕事に行けない。(社会的不利・ハンディキャップを負う。) このように、 【身体機能が原因で動作能力が低下し、動作能力の低下のためADL(日常生活活動)が低下し、ADLの低下のため社会的な活動が出来なくなる。】 と言う一連の障害が出来上がります。 リハビリと言うのは、これら一連の障害を改善するのが目的ですが、作業療法士と理学療法士はそれぞれアプローチする部分に違いがあります。 理学療法士は、主に身体機能の改善・動作の改善・ADLの改善を行います。(つまり、①~③です。特に、①②を中心に行います。) 作業療法士は、主に動作の改善・ADLの改善・社会的不利の改善を行います。(つまり、②~④です。特に、③を中心に行います。) 現実的には理学療法士も社会的不利にアプローチしますし、作業療法士も身体機能にアプローチすることが多々あります。 なので、実際にリハビリをしている光景は同じように映るかも知れません。 ですが、その中で重点的にアプローチしている部分は違います。 あと、もう一つ・・・ 理学療法の適応が「身体障害」のみであるのに対して、作業療法士は「身体障害」以外にも「精神障害」も適応に入ります。 ですが、近年では理学療法士も「認知症リハビリ」に取り組んでおり、精神機能面にもアプローチしています。 どちらの職業も、最終目標が「対象者の社会的不利の改善」であることには変わりありません☆
理学療法とは、 身体の障害のある者に対し、基本的動作能力の回復を図るため、 治療体操や、電気刺激、マッサージ、温熱などの物理的手段を加えること。 作業療法とは、 身体、又は精神に障害のある者に対し、応用的動作能力、 又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作などの作業を行わせるものです。
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