大学生が大学生の本分である大学での勉学をおろそかにしてまでも取る資格ではない、ということはアドバイスされるまでもなく理解できていると思いますが、それを前提として、余暇に取る資格としては、視野が広がるというメリットは大きいので、宅建に限らず国家資格に挑戦するのは良いことだと思います。 就職に有利かなどいう小さな視点で考えるのではなく、法律関係の資格取得の勉強をするのは、いままでと異なる法律という視点から物事を考えるようになるきっかけが得られると考えた方が良いかと思います。どちらかというとそのメリットの方が大きいのではないでしょうか。 確かに不動産関係、建築関係、金融関係などでは、宅建の資格がある事はひとつのアイテムを取得したことになりますので、とても良いことではありますが、しょせんアイテムはアイテムです。大工がノコギリというアイテムを取得したのと何ら変わりありません。よいノコギリを持っていると仕事ができる人と評価されるわけではないのと一緒で、宅建の資格を持っていると仕事ができる人と評価して貰えるわけではありません。 事実、たとえば宅建士でなければやってはいけない業務がある宅建業であっても、よほどの弱小零細企業でもない限り、入社早々の新入社員に宅建士の仕事を任せる企業はありませんから、宅建の資格など働きながら取得すればいいと思っています。入社2年を過ぎれば経験も積んでいますから、そろそろ宅建士の仕事をやらせようかという程度なので、新入社員が資格がない事は何のハンディにもなりません。 ですから就職に有利などというような、小さな視点で過大評価して取得すると、就活でたいして効果が感じられなかったときに努力して損をしたかのような錯覚をおこすことになります。 それでも、やっぱり現実重視で就活に活かせる資格などという視点で考えるのでしたら、資格云々の前に、まずは将来ビジョンを考えるところから始めるべきです。目標が定まっていないのに資格も何もありませんからね。 目標はあなただけのものなので、一般的に「おすすめの資格」は何かなどと他人に聞いても全く意味がありません。あなたにとってはおすすめではないからです。 自分が成し遂げたいことは何かをはっきりと見定めて、その目標地点を明確にし、そこから逆算してみると、いつまでにあの資格を取らなければならないという必然的なものがみえてきます。資格試験に挑戦するのはそういう目標にとって有意義かどうかで検討した方が良いかと思います。 人生を豊かに生きている人や、成功している人は、みなそうやって目標から逆算して今すべきことを計画して挑戦しています。 宅建を取るとなにか将来的にいいことがあるかもしれない、などと目標も無しに漠然と資格試験に挑戦する考え方はただの時間の無駄遣いでしかありません。
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