回答終了
行政書士試験に対して、「簡単」と「難しい」という両方の意見があるのには理由があります。ドラマにもなった『カバチタレ!』の流行前と後で大きく難易度が異なるからです。 流行前は高校卒業程度の学力でも十分に太刀打ちできるレベルでしたが、ドラマ『カバチタレ!』の放送によって行政書士人気が高まり、受験者数が急増。行政書士会が行政書士の急増に危機感を覚えたからか、合格者数を大幅に削りました。 具体的には『カバチタレ!』の放送翌年に実施された2002(平成14)年度の合格率は19.23%。2003(平成15)年度は2.89%に急落しました。その後も5%台、2%台で合格率は推移し、2006(平成18)年度には難易度の高い試験制度に変更されました。 同じ頃に司法試験に新しい制度が導入されたことも、行政書士試験の難化に拍車をかけたといわれています。新制度の司法試験では法科大学院を修了したばかりの人が大きく有利になるため、司法試験の多年受験生が司法書士試験や行政書士試験に流れたからです。 ちなみに行政書士試験は、合格率を10%前後に維持するために、記述式の採点基準を調整することで有名です。そのため、その年の受験者のレベルによって試験の難易度が変わるといわれています。某予備校講師の分析によると、コロナ禍に実施された2021(令和3)年度は多くの受験者が勉強時間を増やしたこともあってレベルが上がり、記述式の採点基準が厳しくなり、過去一番に難易度が高かったそうです。 以上のことから、行政書士試験を簡単と言っている人は知識がアップデートされていないのでしょう。行政書士試験は大学受験で例えると、偏差値62相当の大学(学部)といわれています。偏差値57.5〜60の関西大学法学部より、難易度が高いといえるでしょう。
なるほど:4
行政書士試験合格者です。 「資格の取り方」というウェブサイトの「資格難易度偏差値ランキング」によれば偏差値62とされております。因みに同じ偏差値62には薬剤師があります。 そして、ここの偏差値は、概ね大学受験と同一レベルに合わせているものと思われますし、私の感覚としても同程度という認識で、少なくとも大きくは差はないと思います。 尚、行政書士試験は受験資格はありません(合格率は10%程)が、その試験内容のほとんどが、大学受験とは関係がない出題(憲法・行政法・民法・会社法等)でありますので、高卒でも取れるとの意見は意味を持たないと考えます。
なるほど:3
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