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そういう統計があるとは思えませんので,どの程度が博士号を 必要としていないかを実感したければ,教員公募サイト の応募資格をいくつか眺めてみてください。博士と同等という 表記はいくつかあります。また教授だけではなく,いまは助教で あっても博士号保有が応募資格だったりします。博士号がもう すぐ取れるけど赴任時点で持ってない優秀な博士課程の学生を 助教ではなく助手として採用して,1年以内に博士号を取得す るという条件付きにする大学もあります。特に,大学院重点化 して,博士課程の学生を定員数必ず毎年輩出しなければならな い大学の教員は,博士号あるいはPhD あるいはヨーロッパの 同等の学位取得者でないと公募には応募できませんね。 さて,准教授の何%が教授になれるか。難しいですねぇ。 まず助教の段階でポスドク問題があるのは御存じですよね。 博士号は取得したけど,公募に応募したら世界中から応募が あって,米国で PhD を取得した同年齢の候補者の方が採用 されて,自分は駄目だった,てな状況。教員採用の最も重要 な評価項目は,論文の質と数です。どのくらいのレベルの 論文集(例えばインパクト・ファクターというので測ること が多い)に,何編の論文を出していて,それぞれの論文が 他人から何回引用されているかという,サイテーション・ インデックスで定量化できるんです。例えば,ある工学系 の分野ならインパクト・ファクターは最高で4くらい,その 下が3.5 くらい・・・という場合,インパクトファクターが 1の論文集に10編あるより,3.5 の論文集に一個ある方が 評価は高いかもしれない。また,個々の論文が出版5年後 までに二桁他人から引用されているか,二人しか引用して いないか,という比較をするわけ。 そして,一人の教授公募に,世界中から2名以上の応募が ありますよ。3名かもしれないし,12名かもしれない。 採用されるのは一人。あるいは0名のときもあります。 どの候補者も,帯に短したすきに長し・・・って場合です。 助教がその大学の准教授になれるとか,准教授がそこの 教授になれる,という時代ではなくなりました。すべて 競争です。そういう,何%が退職までに教授に達するか という統計は知りません。 ただし,教授になりたくない准教授という方もいます。 教授になると,起きている時間の1/3 は大学運営の仕事を していたりする。それが嫌,研究専念したいという 准教授の先生は教授公募に一切応募しないなどです。 昨今は准教授には任期がついているので,なかなか そういう先生はいませんが,いま50歳くらいの人たちは 任期がついていないから,准教授で退職,助教で退職 という人もいます。講義は毎学期2個くらいやりますけど, 会議なんていや!という先生は教授になりたがらない。 給料よりは(奥様が許してくださるなら)勉強と研究を していたい,という人もいますよ。 えっと,補足は意味の無い状況比較です。偏差値は大学の 価値を表していませんから,東大のある分野の准教授(今 は助教授という職名は無い)と,その他の大学の教授とを 単純には比較なんかできません。研究分野が全く同じだっ たとしても,東大の准教授の方がその他大学の教授より 業績(論文の質と数)が高いとは限りませんから。
大学の方針や状況によりますで、修士で教授というケースもあります。 また、かなり限られますが、学士で教授というケースもあり得ます。例えば、学位より成果物が重視されるような分野(例えば、有力な国際コンクールで優勝する等)です。
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