解決済み
養護教諭を目指す高校三年生です。 先日、二つの大学に合格しました。 一校は看護学部(以後A大学とします。)もう一校は心理カウンセリング学科(以後B大学とします。)です。A大学は、看護師、保健師、養護教諭二種の資格、B大学では、養護教諭一種と臨床心理士の資格が取得できます。 私としては、A大学に進学して、看護師、保健師の国家資格を取得後、申請して養護教諭の二種の免許をとり、教員採用試験を受けたいです。養護教諭はなれる人数が少ないので、看護師や保健師の資格を持っていた方が後々苦労しないかなと考えました。また、看護学部に行くことで、病気や怪我への知識が増えるかなと思いました。 しかし、色々と調べていると、養護教諭になるには、看護学部からではなく、教育学部や心理学部からの進学の方がいいと出てきました。 確かに、二種では一種よりも養護教諭に対する知識が少ないし、教育実習もないので、一種を取った方がいいのかななどとも考えました。 養護教諭二種は短大卒程度と書いてあるのですが、一種と二種では採用試験の時に違いはありますか?やはり、一種の方が受かりやすいのでしょうか? それとも、採用試験の出来が良ければ、一種だろうと二種だろうと受かりますか? また、看護学部からでは養護教諭を目指すデメリットは何でしょうか? 看護師と保健師の国家資格と試験勉強をして、かつ、教員採用試験を勉強をするのはやはり無理があるのでしょうか? 詳しく教えていただきたいです。
532閲覧
教育学部の先生です。 ①一種と二種では採用試験の時に違いはありますか? という質問に直接の回答をすれば、「違いはありません。要は採用試験のでき次第です」となります。ただ実際問題として、2種の人が受かりにくいという事実はあります。でもそれは免許種の問題ではありません。 ここから、次の質問の回答とも関連するのですが、 「2種の人は、その免許の専門の勉強が不足しているから」なのです。 例えばあなたが看護学部に行った場合、主となる勉強は看護学であり、養護教諭としての勉強はほんの「付け足し」になるでしょう。当たり前のことですが、看護師の勉強と教員の勉強とは全然内容が違います。だから、合格しにくいのです。 このことは、養護教諭だけでは無くて、ほかの教科の2種免許でも同じです。そもそも2種の人は専門(国語でも英語でも)の勉強が足りないから、試験で点が取れない→合格しにくい、ということで、免許種の話では無いのです。 ②看護師と保健師の国家資格と試験勉強をして、かつ、教員採用試験を勉強をするのはやはり無理があるのでしょうか? ほとんどの人にとって並行して学習することは無理だと思います。私は看護師の国試について知りませんが、教員採用試験のことは分かります。教員採用試験の勉強というのは、 ・学習指導要領 ・教育関連の法令、歴史、学校制度 ・教育時事(イジメだとか、不登校、外国籍の児童生徒対応など) など、教育に特化した知識が求められます。これは筆記試験だけでは無くて、論文や面接、集団討論でも必要です。 で、これ、看護師の国家試験では絶対に出題されませんよね? つまり全く異なる分野の勉強を2倍やる必要が出るということです。 以上を踏まえて ③看護学部からでは養護教諭を目指すデメリットは何でしょうか? 簡単です。採用試験に合格しにくいということです。 理由はいくつかあります ・上で述べたように、4年間の中で養護教諭(というか学校の先生)の勉強が圧倒的に不足する 以外に ・学部、大学として採用試験(就職)のサポート体制が無い という大きな理由があります。 逆を考えてみれば分かります。教育学部の学生が「看護師国家試験を受けたいのです」と言ってきた場合、私達にはどうしようもありません。そもそも国家試験の内容も知らないし、制度も分からない。「自分で調べてガンバってね」としか言いようがありません。 同じことは、看護学部の先生にも言えるはずです。どのような試験勉強をすれば良いのか、面接・論文対策はどうしたら良いのか等々はさっぱり分からないはずです。 つまり、大学としてのサポート体制が無い、ということになります。 もう一点、大きな理由として。 ・友人と情報共有、切磋琢磨ができない という点もかなり影響します。 看護学部に行った場合、周囲のほとんどの人は看護師を目指しますよね? 国家試験の対策なども友人の勉強の進み具合に刺激を受けて「自分も頑張らないと」と思えます。時には、友人のアパートで勉強会などもできますよね? また「○○という参考書が良いよ」などの情報も入りやすい。 ところが、看護学部から養護教諭の採用試験を受けるとなると、おそらく1人で勉強することになるでしょう。自分が周囲と比べてどの程度の勉強の進み具合なのかも分からない、どんな勉強をしたら良いのかも情報が入ってこない。 以上のような理由で、採用試験そのものに合格しづらくなるわけです。これが最大のデメリットでしょう。 ですから、もしあなたが新卒で(大学卒業と同時に)養護教諭になりたいということなら、それはB大学に進学すべきです。普通に考えて上記のサポート体制は、看護学部よりは良いと思うからです。 ただ、私も仕事柄、看護師から養護教諭になった人を何人か知っています。そういう人たちは、看護師としてしばらく勤めた後、教員採用試験の勉強を別にして合格しています。どうしてそういうルートをたどるかというと ・養護教諭の方がなりにくい=採用試験に合格しづらい ということだろうと思います。 看護師の場合、資格を取るのは難しいですが、資格を取れば就職は比較的しやすいです。養護教諭はその逆で、免許は取りやすいですが就職が難しい仕事です。ですから、まずは看護師の国試に全力を挙げ、しばらく食経験を積んで仕事をしながら、教員採用試験の勉強をする、ということなのだろうと思います。
5人が参考になると回答しました
もうすでに詳しい説明がありますので、つけたし程度ですけど、B大学では臨床心理士の資格は取れないですよ。大学院にいかなくては取得できません。認定心理士の間違いかと思います。 看護学部には絶対行ってはいけません。 B大学に進学してください。 それにしても、これだけ沢山の回答がついているので、返信するのが礼儀ですよ。
1人が参考になると回答しました
養護教諭志望で教育学部を目指していましたが 周囲に保健師も取った方がいいと勧められ、看護に変更。 今は、保健師として、会社の保健室のような所で 労働者の健康管理業務をしています。 病気や怪我への知識も必要ではありますが それ以外の部分で求められるものは多々あると感じます。 養護教諭もしかり。 保健師課程では、児童・生徒への関わり方については 講義・実習共に殆ど学べませんし 2つの国家試験を絶対に落とせない状況の中で 「保健師からの申請の養護教諭取得見込み」で 出願可能な自治体(ごくレア)の教採対策を講じなくてはなりません。 大抵は、卒後1年目以降での教採チャレンジになりますが hun********さんの回答にあるような学びになりますので 相当厳しいと思われます。 B大学の方は(大体目星がつきますが)、 正規か非正規かわかりませんが、卒業後の進路を見る限り 養護教諭の仕事に就く学生そこそこ居そうですから B大学でよいのでは? 因みに取得可能なのは認定心理士であって (特段売りにはなりません。心理学科で学びましたよ、 程度の意味合いしかないです) 臨床心理士は大学院まで行かないと取得できません。
3人が参考になると回答しました
看護のものです。 先の回答者様がたに追加して。 >看護学部からでは養護教諭を目指すデメリット 「確実に養護教諭資格が取得できる」という保証が一切ない。 最近の看護系大学で「卒業要件に保健師国家試験受験資格がある」というところは、ものすごく少ない。 国公立なら千葉大と北陸のほうの大学の数校程度。 私大でも、片手の指の数で足りる程度しか知りません。 保健師からの申請での2種だろうと、1種だろうと、 たいていが2年次後期に選抜試験があって(選択制となっていても「選抜試験に合格した人が履修するかしないかを選択できる制度」でしかない)、 それに合格しなかったら、その大学では絶対に養護教諭資格が取得できないシステムになっています。 「看護師にしかなれなくても後悔しない」「4年間はどぶに捨てたと思って、卒後の進路にすべてをかける」等の覚悟がないと まさに地獄の無駄な4年間になります。 それが最大のデメリット。 次点として、 「保健師からの2種の場合、最短で卒後3年目にしか就職できない」 というのもあります。 保健師合格後、申請しても養護教諭資格が手に入るのは卒業後の夏~秋頃。 この時点で、新卒採用はそもそも不可能。 申請した養護教諭資格が手に入るのは、早くて秋頃なので、卒後2年目の採用試験は終わっています。応募に間に合うのは、卒後3年目の4月採用のものから。 では、空白の2年間は、何をするのか?という話になります。 たいていの人は「その間は小児科で看護師として勤務する」という流れになりますが、 1~2年目の看護師が「通常の病棟勤務に加えて、採用試験の勉強が並行してできるのか?」という問題にぶち当たります。 たいていの人は、ここでモチベーションが保てず、もしくは試験勉強の時間が十分に取れず、 看護師のまま終わっていきます。 最後のデメリットは(保健師資格からの2種取得の場合) 「養護教諭に関する講義がほぼない(学校での実習もまずない)ため、 採用試験対策は、完全独学になる」 です。 基本的に、保健師からの2種しか取れない大学は、選抜試験で養護教諭希望者は最初に落とします。 基本的に「保健師として採用を希望する学生を優先させる」方針だからです。 選抜試験の際にも、応募の際に明示され、面接でも底をきつく確認される傾向が非常に強いです。 講義も「保健師養成」に特化する(せざるを得ない)ので、 養護教諭としての講義は1コマ90分あればよいほう。 学校保健の実習も、1週間設定できる大学はとても珍しく(1種コースなら2週間はある。それでも「教育実習」ではない)で、 1日あれば非常に良心的(これでもレアケース)です。 たいていは、保健所・保健センター、あって地域包括支援センターくらいで実習は終了します。 このような状況なので、就活は自己責任。 採用試験対策はほぼほぼ完全独学になります。 大学で相談する大人も、ほぼいません。 片や、4年間で養護教諭としての勉強も、公務員試験対策もしっかりやってきていて、大学全体で採用試験対策(筆記試験も面接も)も完全フォロー。 そういう人たちを越える点数を「独学で」取らないと、負け。 下手すると、並行して看護師業務も行わないといけない。 看護師業務も「ただそこにいればいい」とかのヌルい仕事ではありません。 業務前、業務後の自主学習が必須です。 …と、かなりの無理ゲ―です。ドMの人なら、歓喜の涙にくれるかも(苦笑) そんなところでしょうか。 よく、看護系大学からのメリットで「看護師資格があれば加点される」というようなことを言う人(サイト)もいますが 募集要項に、「資格取得による加点について」明記されていない限り、そのようなことはありません。 養護教諭の複数配置のある、ごく少数の私学等でそのような特別採用もあるかもしれませんが、 絶対数が少なすぎる(全国規模で見ても、毎年募集があるとは限らない)ので、あてにすることは危険すぎます。 そういう加点のない採用のほうが圧倒的多数です。 むしろ、採用試験対策がまったくの独学になる、養護教諭に必要な弁用を大学で全くしていない、というデメリットのほうが上です。 ご予定の看護系大学の進路で行くなら、 これらの圧倒的不利をいかにカバーするのか考える必要があるでしょう。 先の回答者様のおっしゃる通り、「1種が取れる大学」に進路を変えるのも手です。 もしくは、「看護師にしかなれずに終わってもよい」と腹をくくるか。 親御さんや担任の先生ともよくよく相談してください。
4人が参考になると回答しました
< 質問に関する求人 >
養護教諭(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る