元採用担当のおぢさんです。NPOは門外漢ですが、就活カテで目に止まりました。知人に頑張っている人がいるのでわかることだけ。 まず、NPOに所属するメリットは、自分自身の「想い」を体現できる仕事に関われること。何らかの問題解決をするという意味では一般企業も同じではあるのですが、営利を考えたときに手が届かない領域まで遠慮なく入っていけるのがNPOの強みかなと思えます。 私の目から見えるデメリットは2つ。一つは営利を考えすぎずに動くため、多くのNPO法人が赤字です。前述のように採算度外視だから良いことができるわけで、良いことだから止められないというジレンマにも陥りやすいです。 もう一つは、お金ではなく「想い」で動いている人たちの脆さです。お金で動く企業やプロフェッショナルは、お金をきちんと支払い続ける限りきちんと仕事をしてくれます。多くの社会人が簡単に会社を辞めないのは、今と同じ年収を得ることが転職したら難しいという側面がありますよね。これも「人はお金で動く」という原理を部分的に証明しているのかなと感じます。余談ですが、企業がフリーランスの人に外注するときには、お金で融通がきく人に頼むのは、そこにプロの原理が働いていて信用できるからだったりします。 しかし、想いで動く人は、お金が欲しくてやっているわけではありませんから、方向性が違うとなると本当に簡単にポンと降りてしまいます。組織を辞めるまでに至らなかったとしても、「その事業はうちの設立趣旨と違う」などと、組織内での仕事をより好みします。これが、想いで動いている人たちの脆さ・怖さです。(一般企業でも、希望部署・職種に配属されなかったとして辞めていく人は存在しますが、彼らも同類と言えます。) 多くの人にとって仕事における「想い(目的・やりがい)」と「お金」のバランスって存在するのですが、NPOに関わる人の多くは「想い」の方がずっと重たいわけで、だからこそ条件待遇が悪くても頑張れるという原動力となっていてコインの裏表なのかなと思えます。 もちろん、NPO法人の中にもビジネスモデルがきちんとしていて長く活動を展開されていたり、お金と想いの原理原則バランスが絶妙に取れているところもあるかと推察します。しかし、多くは中心人物のカリスマ性や行動力頼りで、代替わりしたとたんに空中分解するような素人集団だったりします。「お金」という大昔から存在する「わかりやすいものさし」とは違って、「想い」を定量的に引き継いでいくことが難しいということでしょうね。 おまけのデメリットとしては、いくら事業が上手く言っても年収に反映されないことでしょうか。個人的にもある程度の経済的余裕がなければ良いことをやるのって難しいですよね。“スーパーボランティア”と呼ばれた尾畠春夫さんだって、日本全国に移動して良いことをするだけの経済的余力がなければ、あれほどにはやれなかったはずです。
なるほど:2
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