私のお薦めは、国家資格の管理業務主任者です。 分譲マンションの管理の仕事です。ただのマンション管理人ではありません。 フロント営業という職種で、分譲マンションの管理組合の理事長や理事と話し合って修繕計画を立てたり、定期設備点検(電気、ガス、上下水、防災、エレベーター)の実施を進めたり、駐輪場のマナーが悪い、騒音を出す住民(区分所有者)が居てうるさい等の対応をする仕事です。 1.分譲マンションの管理組合と管理委託(受託)契約を結ぶ際の重要事項の説明 2.管理委託契約書への記名押印 3.定時総会時の決議事項を審議する際には、資格者証を提示して名乗った後に進行しないといけない(資格者証を見せずに行うと10万円の過料:行政罰) 4.分譲マンションの管理組合を管理するのに30組合に1名の有資格者を設置しないといけない。 これらは、管理業務主任者の有資格者でないと出来ない業務となっています。独占業務のある国家資格で、かつ必置義務のある国家資格であるため、マンション管理業界では有資格者は重宝されるわけです。 そして、管理業務主任者は有資格者にとって下記のメリットがあります。 1.マンション管理会社(マンション管理業の営業許可を持った会社)は大手企業の系列子会社が多い。安定した企業グループの一員になれる。 2.資格を持っていれば未経験で、かつ年齢も40代であっても採用されやすい。それは色々な仕事や職業を経験している社員のほうが、分譲マンションの管理組合の理事長や理事は年配者や人生経験豊富な方が多いので、どのような話であっても会話に付いて行けるため。若い社員は、人生経験が少なく、理事長は何を求めているか、一体何を言っているのかさえ分からないものが多いため。 3.給料はある程度頂ける職業。求人サイトで「管理業務主任者」と検索すると出てくるが、他の求人募集よりも給与水準がよい。 中途採用者が3~5年働くと年収500万円程度はもらえる。 今後、65歳、70歳まで雇用継続を考えると、細く長く勤められる職業・企業である。 4.地方では少ないが、主要都市や政令都市では管理業務主任者を持った人物の求人募集が多い。 5.分譲マンションは今後も立て続けれて、将来性のある職業。 老朽化したマンションは、大規模修繕を行ったりとまとめるのが大変だがやりがいもある。 6.縁の下の力持ちのような仕事で、分譲マンションの所有者からは喜ばれる仕事。 このようにメリットが多い職種です。 そして資格(管理業務主任者)は必要な仕事です。 ちなみに管理業務主任者は会計系の国家資格ではないのですが、珍しく簿記会計の試験問題が出題されます。それは管理費や修繕積立金を預かる業務があるからです。ですので簿記3級レベルの知識は必要です。 私の場合、先に簿記を学んでいたので出来ました。 国家資格の管理業務主任者を目指すのであれば、やはり宅地建物取引士は外せません。分譲マンションの管理を行っていると区分所有者から「売りたい」「転勤で不在になるので貸したい」という依頼があります。 そうなると、宅建士の資格が必要になってきます。 これから、勝負というのであれば、 2021年4月に新国家資格となった賃貸不動産経営管理士も併せて取ることをお薦めします。この資格は100戸以上の「賃貸」物件を管理するのに必要な資格として誕生しました。 ですが、宅建士を持っていれば法定講習+実務講習だけで同じ業務が出来ます。宅建士の国家資格のほうが上位ということですね。 ただし、「私は国家資格者の賃貸不動産経営管理士です」と名刺に資格名称を入れたり、名乗ったりするには試験で合格しないといけません。 10月:宅地建物取引士(独占業務・必置義務のある国家資格) 11月:賃貸不動産経営管理士(必置義務のある国家資格) 12月:管理業務主任者(独占業務・必置義務のある国家資格) 今から学び、一気に取得するのが一番効率的です。 権利関係(民法)や建築基準法など試験範囲がどれも重なっているからです。 その前に、簿記の基礎知識習得として 6月:日商簿記3級(または2級)、 不動産系国家資格を3つ受験した後に、 翌年2月に日商簿記2級(再受験)、3月に建設業経理士2級まで取れば、マンション管理業界へ進むのであれば、50代になって再転職しても困ることはありません。 「芸(ワザ)は身を助ける」です。 私は、フリーターをしていた25歳手前の24歳の頃に、バイト仲間から簿記というものを聞いて知りまして、そこから学び直しを始めました。 6月に日商簿記3級・全経簿記2級、11月に日商簿記2級・全経簿記1級、ハロワで見つけた税理士事務所に勤務、翌年3月に建設業経理士2級、10月に宅地建物取引士を受験、12月に合格して、東証1部の不動産会社に転職しました。そして、その1年後の12月に管理業務主任者を受験・合格しました。 転職時25歳の給料は、 税理士事務所勤務時:総支給額月16万円 東証1部の不動産会社:「基本給」で、33万8千円 (ただし宅建士所持者の基本給です。持っていなければ28万円程だったと思います)に変わりました。 ここまでは全て市販の書籍で学んで取得しました。 バイト仲間から、はじめて簿記と聞いたときにボキ?何それ?でした。簿記の「簿」は帳簿の簿と言われても、「簿」の漢字さえ書けませんでした。 フリーターの頃の私は、そんなレベルでした。 資格など、当時は運転免許しか持っていませんでした。 今は経理職兼総務職となって、税理士試験科目の簿記論、財務諸表論を取得し、総務兼任なので第一種衛生管理者の国家資格などを取得しています。 その中でも、管理業務主任者は、これからは人生100年時代(私は嫌いな言葉です)と言われて、その分70歳まで働くと考えると、今からでも1つの会社で長く勤め上げることをお勧めします。その場としてはマンション管理会社がお薦めで、お薦めする国家資格も管理業務主任者という資格になってきます。 60歳、65歳で会社から放逐されると勤めるところでまともな仕事はないと思いますので。 頑張ってみてください。
なるほど:2
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