「建築系の専門学校を卒業後、就職先として大道具の仕事を選ぶことはできるのでしょうか。」 もちろんできますよ。そもそも「舞台芸術の大道具担当になるための学校」が存在しません。実際に大道具を作る仕事をしている人達も、せいぜいが美術、デザインなどの学校や、中には演劇や映画関係の学科などをでた程度、中には文系とか機械や電気系の人だっています。 大道具には建物や樹木・街灯、それから岩石・背景、ステージの花道、ドラマで使用される部屋、造形物(銅像や模型)が含まれますし、その組み立てから解体まで行うのですから、建築系の知識は大いに役立つ。 そして、残念ながら舞台芸術の大道具係、という求人は毎年コンスタントに100も200もあるようなものではなく、不本意ながら他の職についてチャンスを待つことになるかもしれない。そのとき、建築系の仕事を続けていれば知識も技術も蓄積されていくのですから何の問題もないでしょう。
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