映画自体むちゃくちゃ好きで週1で行ってるんですけど、最近映画関係の仕事に興味を持ち始めました。映画を撮影したり作ったりは…

Question

映画自体むちゃくちゃ好きで週1で行ってるんですけど、最近映画関係の仕事に興味を持ち始めました。映画を撮影したり作ったりは、出来ないのでまず映画館スタッフになろうかなと思います。映画館のアルバイトって辛いですか？
メリット、デメリットを教えて欲しいです！

Answer 1

いいねえ。映画館の話ではないが。

「映画を作ったり」は、その気があればそのうちできるよ。
東京か京都の撮影所にアルバイトで入るんだ。そこら歩いてる汚い格好した奴に声かけて、助監督や製作進行のバイトをしたいと頼む。誰かのところへ連れてってくれる。優しそうに見えてもオカマに見えてもみんなヤクザだから、挨拶はきちんとな。辛いかって？ そりゃあもう死にそうになる。
僕は美術装飾に入った。引っ越しのバイトが1日5000円で取り合いだった頃、1日3000円だったね。飯は食わせてくれたが、交通費は自前。拠点は、にっかつ調布撮影所だった。通称「夢工場」だ。地方ロケにべちょり泊り込んだこともあった。テレビドラマや映画をやった。活動屋だ。
取り壊されたにっかつ第四スタジオのラストカットは灰谷健次郎原作の『太陽の子(てだのふあ)』だった。病室や「ギッチョンチョン」のセットの装飾をちょろっと手伝ったよ。このとき助監督のサードは、原一男さんだ。大空真弓さんにはなんか食わせてもらったな。
弘兼憲史の漫画『夢工場』は読みましたか? やはりラストカットのシーンがあって、なんだかあの第四スタジオを想定しているようでならないのだが。確か火事もあったようだし。まだなら、読め読め。
まだ、夏目雅子も松田優作も、ハナ肇も生きていた。

もう人生狂うよ。
フィルムの時代だったので、助監督のカチンコ入れは見応えのある伝統芸能だったねえ。
カメラが撮影前にカチンコを入れられない位置にあるときは、ケツ入れをするので、監督のカットの声と同時に「ボールド！」と叫んでカメラの前にスライディングしたり飛び上がったりして、逆さまにカチンコをカンッと打つ。元祖「ケツカッチン」だ。もう見れないだろうなあ。