法務省のキャリア採用について

Question

法務省のキャリア採用について現在大学院1年生の者です。
来年の官庁訪問で法務省を訪問しようと考えているのですが、事務官と技官で出世の違いはありますか？

パンフレット等ではキャリアパスの違いが見て取れますが、最終的に課長級等になるのは事務官の方が早い、ということがあるのでしょうか？

補足

国家総合職(事務系)と国家総合職(人間科学)を想定しています。

Answer 1

どちらでもほとんど変わりません。法務省は，省としての一括採用方式は採っておらず，民事局・保護局・矯正局での局別採用方式をとっています。

民事局採用者は，人権擁護局・訟務局・大臣官房・民事局での勤務勤務になり，保護局・矯正局は，他局での勤務も有るのですが，採用された局での勤務が基本になります。

法務省では133人の検事（検察官・裁判官出身）が出向していて，キャリア扱いを受けるのは検事のみです。現在の幹部では，保護局長・矯正局担当審議官のみがプロパー職員で，その他すべての幹部は検事です。

過去も現在も，事務次官（検察官），民事局長（裁判官），刑事局長（検察官）官房長（検察官），訟務局長（主に裁判官），人権擁護局長（検察官）
保護局と矯正局は，プロパー職員に相応しい人が居た場合にのみ局長になる事が出来ますが，検察官出身の検事が就任する例が多いです。

何故これだけ法曹資格者が優遇されるのかと言うと，六法のうち憲法以外を法務省が所管している事から，法律家が中心になる事が相応しいとされ，法務省設置法の附則に，当分の間，特に必要があるときは，法務省の職員（検察庁の職員を除く。）のうち，百三十三人は，検事をもってこれに充てることができる。と有る事から検事の身分のまま（裁判官は出向中は検事に転官）職員として勤務しています。

プロパー職員は課長補佐にはなれますが，30代の局付検事より格下です。
ですから，どの区分で採用されたとしても本省内での出世には，限りがあります。

出世したいならお勧めできませんね。