現在僕は中学3年で自分がなりたい職業についての勉強をしています。僕はサウンドデザイナーという仕事に興味を持ちそれについて…

Question

現在僕は中学3年で自分がなりたい職業についての勉強をしています。僕はサウンドデザイナーという仕事に興味を持ちそれについて色々知りたいと思っています。そこで実際にそういったところで働いている人に質問です。それはどういった仕事なのか。会社などはどういうものがあるのか。仕事の仕方やどのくらいの労働になるのか。差し支えがなければ給料など詳しく教えていただけたらありがたいです。

Answer 1

記憶が曖昧な部分もあるので参考程度に聞いてください。

サウンド・デザイナー第一号は、ハリウッドの映画編集者
ウォルター・マーチです。何をするのかと言うと、映画や
TVドラマなどのメディアの特殊な録音・編集（効果音）です。
例えばあるシーンで、ラジオから音が聞こえてきたとします。
もちろんラジオの番組も作り物ですが、それを録音スタジオで
そのまま録音しただけではラジオから聞こえてくる音には
聞こえません。そこでスタジオ録音した音声を、ラジオのスピ
ーカーから流れるようにして、再度その音を録音します。
そうすると本物のラジオ放送のような音声になります。
電話もそうですが、機械を通した音というのは周波数帯域の
関係で、生で聞く音とは違って聞こえます。

また、家の外から聞こえる多くの虫の声でも、音の遠近感を
分かり易くするために二重三重の録音をしたようです。

「ゴッドファーザー」（PART1)でのルイーズ・レストラン
のシーンを知っていますか？ アル・パシーノ（マイケル）
がマクルスキー警部とソロッツォに報復の銃弾を浴びせる
場面です。元々ファミリーの仕事に関わっていなかった
お坊ちゃまだったので、銃を隠し持って二人に対峙した時
の緊張感は半端ではなかったと思います。
そのときのマイケルの心理描写にウォルター・マーチが使っ
た効果音が、ブロンクスを走る地下鉄が急ブレーキをかけた
ときの音？です。タイヤとレールが擦れてキーンとなるような
感じだったと思います。
レストランの近くには実際に地下鉄が通っているようですが、
店内まで地下鉄の音が大きく響き渡ることはありません。
ウォルター・マーチの演出です。

彼が「地獄の黙示録」だったか「カンバセーション・盗聴」
だったか・・・とにかく音声の仕事をしたときに、
整音（音のノイズをカットしたり、音質を揃えたり・・・）
でもなく、セリフや生音の録音でもなく、通常の音声編集と
いうわけでもなく・・・特殊な音作りばかりを担当していた
ので、ウォルター・マーチの役職を何にすべきか迷ったそう
です。そのときの思い付きで彼に与えられた称号？がサウンド
・デザイナーだそうです。

ウォルター・マーチは映像編集者でもありますが、子供の頃
からテープレコーダーに慣れ親しんでいたこともあり、優れた
音の編集者でもあります。
以上のことは「映画の瞬き 映像編集という仕事」に書かれて
いることです。アマゾンにあるので、更に深く知りたければ
読んでみてください。

前述した3本の映画は1970年代の映画なので、今では学ぶべき
技術も違うし、ハリウッドと日本ではサウンド・デザイナーの
定義も違うかも知れませんが、ざっくり言えば効果音を作る
仕事だと思います。

それ以外の質問については分かりませんが、映像業界は悪しき
伝統というか、BLACKなところが多いです。
東京都港区にサウンドシティーという制作会社がありますが、
会社設立は昭和36年とかなり古く、これだけ長続きしていると
言うことは少なくとも信用と安定のある会社だと思います。