カメラマンの仕事についてお聞きします。雑誌（例えば東京ウォーカーなど）や本（旅行本など）の写真を撮る仕事は、やはり出版社…

Question

カメラマンの仕事についてお聞きします。雑誌（例えば東京ウォーカーなど）や本（旅行本など）の写真を撮る仕事は、やはり出版社へ写真の持ち込み（売り込み）をしたり、専門学校卒でないと難しいのでしょうか？あと写真の専門学校卒ですと、そういった仕事が卒業の際（大学のように）たくさん募集の案内が来るのでしょうか？
雑誌や本にしてもスポーツ撮影（野球やプロレスなど）にしてもそういった仕事は全て出版社への持ち込みや専門学校卒の人たちだけが仕事を得ているとみていいのでしょうか？
長々とすみません。よろしくお願いします☆

Answer 1

「専門学校卒でないと難しいのでしょうか？」
専門学校を出ただけでは難しいです。
逆に言えば、専門学校を出ていない人でも、
撮影の実力を磨き人脈を作った方は
学歴を問わずカメラマンをやっています。

「写真の専門学校卒ですと、そういった仕事が卒業の際
たくさん募集の案内が来るのでしょうか？」
募集の案内はほとんど期待できません。
基本的に、雑誌の写真を請け負うのはいわゆる“外注カメラマン”が多く
お抱えの専属カメラマンを雇っている会社は少ないのです。
出版社から専門学校に「カメラマン正社員募集」の求人案内が来ることは
まずないと思ったほうがよいでしょう。
そのため、専門学校によっては
カメラマンの道を諦め他業種に就労を決めた人も“就職内定者”とカウントし
怪しいぐらいに高い就職率を売りにして生徒を集めることもあります。

「雑誌や本にしてもにしてもそういった仕事は全て出版社への持ち込みや
専門学校卒の人たちだけが仕事を得ているとみていいのでしょうか？」
出版社への持込をしただけの人や専門学校を卒業しただけの人が
仕事を得られる確率は非常に低いです。
（たとえ優れた写真を持込してきても、専門学校を出ていても、
それだけでは、取材日にきちんと取材場所に来て撮影してくれる
信頼できる人材かどうか分からないからです）
カメラマンさんが仕事を得る方法は、一にも二にも“人脈”です。

撮影プロダクションなどにアシスタントとして入り、
機材持ちで腰を壊すことなく（または腰を壊しても）
なんとか挫折することなく現場で通用する撮影の技術を学び
契約社員に昇格し、出版社の人々と接する機会を持ち、
飲み会などにも積極的に参加して人脈を作り
「この人は雨が降ろうと槍が降ろうと
親が危篤になろうと絶対に取材をすっぽかさず
要望どおりの写真をきちんと撮ってくれて、
取材先での思わぬトラブルにも臨機応変に対応できて、
自分の好きなジャンルばかりでなく
ブツ撮り（非常に根気の要る商品撮影）もそつなくこなして
撮影しながらもユニークな会話ができて
撮影する相手の笑顔を引き出すのがうまくて
無茶なスケジュールや急な仕事にも応じてくれる
信頼できるカメラマンだ」という業界内での評判を獲得し
それからプロダクションの主力になるか
フリーとして独立していくのが王道ではないでしょうか。

余談ですが、普通免許はほぼ必須でしょう。