解決済み
弁理士試験の勉強についてです。 初学者で、現在短答用のテキストを読んでいるところです。「短答試験の勉強をやるよりも、早いうちから論文対策の勉強をやった方がいい、論文対策をやることで結果的に短答でも点が取れるようになるし理解もしやすくなる。」と言う人がいますが、どのくらいのレベルに達したら論文試験の勉強をやり始めればいいのでしょうか?短答のテキストを一通り読んだくらいじゃ論文試験の勉強を始めるのは早すぎますか? また、予備校の論文講座って短答受かってなくても受講できますか?通学じゃなくて通信の方です。
予備校のテキストにも載っているから不要と言う人もいるようですが、青本って一通り読んだ方がいいでしょうか?いつ頃読むのがいいですか?
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弁理士試験受験生2年生です。 今年の短答まで某受験機関Lに通っており、昨年7月から今年5月までの1500時間の学習時間を費やしておきながら、短答は34点でした。 そんな不合格体験から言えることは、短答合格のためにも、早い時期から短答と論文と同時の学習を進めるべき、ということです。 論文の書き方は講師の書き方をそっくりそのまま真似をすべきですので、自分に合う講師(望ましいのは入門講座と同じ講師)を体験授業等で探しましょう。 パック売りしかしていないLECも、直接問い合わせれば単品売りしてくれるような雰囲気を醸していた(正確な情報ではありません・・・)ので、とにかく受験機関各社に問い合わせて情報を集めてください。 以下、「早期から論文試験対策をすべき」ということについて私の考えを書き連ねました。ご参考までに。 〇弁理士試験の学習方法 論文試験と短答試験とは、同じ知識を違う試験形式で問われる試験です。 即ち、問題を解く上での「コアになる知識(以下「コア知識」)」は共通ですので、今はとにかく「コア知識」を定着させ、基礎的な実力を向上させる時期になります。 この実力を向上させるためには、わざわざ短答学習と論文学習とを区別して考える必要はありません。すなわち、「短答試験の勉強をするよりも早くから論文試験の勉強をすべき」、という考え方ではなく、「早いうちから短答にも論文にも両方に役立つ、基本的な知識を身に着けるべき」ということになります。 「そのための学習ツールとして、今は論文式の問題を中心に演習した方がよい。」ということになるのです(理由は後述)。 従って、入門講座を一通り終えて各法各規程を俯瞰できるようになった後は、論文講座を受講し、論文講座と短答講座のそれぞれを行ったり来たりしながら、各規程の理解度を高めるような学習をすするとよいと思います。 〇短答過去問と論文過去問の使い方 ・短答過去問のメリットデメリット 短答過去問はスピーディに知識の確認ができます。きちんと各要件のあてはめができたか否か(即ち、条文の理解度がどの程度か)を確認するツールとして活用できます。 講義後や自己学習の後の知識の確認ツールとして適宜活用しましょう。 わざわざ一問(5枝)単位で解く必要もなく、1枝ごとにバラして解きましょう。 また問題の〇×の正誤などどうでもよいので、正誤は無視してでも解説を読み、要件理解に努めましょう。 また、短答過去問は、スピーディに使えるがゆえに、ついつい先先進めたくなってしまいます。 過去問に慣れてしまうと、理解度がかなりアバウトな状態でも過去問が解けるようになってしまうため、自分に実力が付いたと錯覚するおそれもあります。 さらに、短答過去問ばかり説いていると、条文を引くことを怠りがちになります。過去問はなんとなくとけるが、根拠条文が分からない、という、「蓋を開ければただの丸暗記状態」になる恐れもあります。 短答問題は知識確認ツールと割り切って使いましょう。 ・論文過去問のメリットデメリット 一方論文過去問の演習には時間を要します。 論文試験においては、条文を引用しつつ問題を解かねばなりません。しかし、最初のうちは条文が頭に入っていないため、何度も条文集を開くことになります。 これがとても勉強になります。この条文を引くという作業により、入門講座で学習した各規定がどこに記載されているか、隣接して記載されている条文や、準用、読替の位置等も、体で感じることができるのです。さらに、ここで四法対照を活用すれば、各法を横断的に俯瞰できるため、学習効率がよく、さらに知識の定着率も向上します。 また、中途半端な理解では問題が解けず、短答過去問と違って先に進めないため、否が応でも時間をかけた丁寧な学習を心がけることになります。 〇学習計画 上記の通り、じっくり時間が取れる時に論文の問題演習を行い、学習前後の知識の再確認や、隙間時間、あまり時間が取れないとき等に短答演習を行うのがよいと思います。 試験日までまだ日にちがある来年の2月いっぱいまでは論文演習問題を中心に進めるのがよいと思います。その合間合間に適宜知識の確認ツールとして、短答過去問を活用しましょう。 3月以降は試験日まで時期が迫ってきているので、自分の知識を「短答特化型モード」に切り替える為にも、論文は一旦置いておき、短答過去問を解きまくりましょう。 このころには、十分な実力がついているでしょうから、短答過去問中心の学習でも上記したような危険性は薄いと考えます。 極論を言えば、冒頭にあげたコア知識さえ完璧であれば、直前期の短答対策すら不要だと思います。 それだけに、とにかくコア知識を早期に確実に身に着けることが、短答、論文、口述を突破するうえで肝要かと思います。 と、このように、今年度の弁理士試験の反省から上記の内容を洗い出し、まとめ、日々自分に言い聞かせています。 少し脱線してしまい、偉そうなことを書き連ねてしまいましたが、お互いに来年度の弁理士試験最終合格目指しましょう!
なるほど:1
弁理士です。 予備校によっては、論文講座→短答講座というカリキュラムを組んでいることもあるように、論文講座の方を先にやることは全然可能です。 初学者は2次試験だから、論文講座の方が難しいと思うのですが、逆です。 短答試験は、マークシートなので、簡単な問題だと、何となくわかっているという曖昧な記憶でも正解できてしまいます。このため、結構細かい問題や難しい問題がでます。 その上、いきなり細かく深い内容のことを学ぶので、全体像がわからないままの理解となります。 一方、論文試験は、論述なので、アウトプットが難しいです。このため、一見簡単そうな問題でも、論述すると、不正確な部分や間違って理解している部分がすぐ浮き彫りになります。 また、論文試験では、特許法の全体像といったまとまりがある知識としての理解を問います。このため、基本的なことを体系的に正確に覚えて、事例に当てはめて論述することが重要となります。 つまり、論文試験は、アウトプット(回答)するのは難しいのですが、読んで理解すること自体(インプット)はかなり簡単です。1次試験で聞かれるが、2次試験ではめったに出ない内容というのも大量にあります。 このため、基本が終わったら、論文試験対策をやることは可能です。 ただし、論文の書き方は作法があるので、予備校講座を使わないと迷走する可能性が高いです。
なるほど:1
入門講座を受けた後がいいと思う。 また、論文講座は短答受かってなくても受講すべきです。人には向き不向きがあるから。短答良くても論文悪いとか、短答悪くても論文良いとか。短答不向きでなかなか合格できなかったが、初めて短答受かった時に弁理士試験に合格した人もいるから。
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