海上自衛隊関係者又は、海上自衛隊に詳しい方に質問です。 今さらな質問で恐縮なのですが、なぜ、大湊地方隊には教育隊が置か…

Question

海上自衛隊関係者又は、海上自衛隊に詳しい方に質問です。
今さらな質問で恐縮なのですが、なぜ、大湊地方隊には教育隊が置かれていないのでしょうか？ある、ミリタリー雑誌に「大湊は旧海軍の鎮守府に由来しないから、教育隊が置かれていない」と書いてありました。
でも、旧海軍時代の大湊警備府では、新兵教育を担当する大湊海兵団が置かれていましたよね？
つまり、旧海軍の鎮守府に由来しないから、教育隊が置かないというのは、理由にならないということですよね？

補足

自衛隊法に規定がないというのは、分かります。
では、規定しなかった経緯や理由は？ということです。

Answer 1

確かに、教育隊がないのは大湊地方隊のみですね。
海自OBの私、昭和40年代後半に入隊。
現在は春入隊が主で、秋入隊も最近は少しあるようですね。
でも、私が入隊した昭和40年代は毎月入隊でした。
私は3月末に入隊し、「春っ子」と言われてました。
入隊120名くらいで、修業したのは約半分の60名前後。
5月入隊、6月入隊...冬期の期間の入隊が続いてました。
呉教育隊なので、冬期でも訓練は出来ます。大湊は?ですね。

横須賀教育隊は大きいので、大湊分も考慮されているのだと思います。
練習員は呉、初任海曹は横須賀で受けています。
呉の初曹は１個分隊ですが、横須賀は３個分隊ありました。
初曹教育は秋と冬にあり、大湊で冬の教育は出来にくいと思います。

Answer 2

教育隊は春期からの新入隊員教育ばかりではなく、１年中、いろいろな課程学生の教育をしています。水泳は温水プールでなんとかなりますが、屋外訓練となる陸上警備、短艇など１ｍを超える積雪がある降雪地域の大湊はそういった意味では不適です。
また。大湊総監部地域の構成部隊にも関係があります。艦艇は護衛艦と掃海艇が主体で補給艦、各種母艦という補助艦艇はいません。航空部隊も固定翼は八戸、回転翼は大湊だけです。こういった部隊構成ですとどうしても人事の硬直化や技能の均等化に問題が発生します。
あとは、各種教育機関が全くないこと。教育隊の教官、班長は気性、性格もですが技能が平均以下では勤まりません。その点、術科学校や各種学校等教育機関があり部隊にも教育実務経験者が多いことです。ですから術科学校教官が直接班長にならなくとも班長候補者の多いので教育隊の設置には向いています。舞鶴も航空部隊は固定翼部隊はなく回転翼部隊も一つだけですが、第４術科学校があり、入校者は幹部、曹士問わず全国から集まってきますから、当然その教官たちの技能は優秀です。

Answer 3

pf_***さんが回答されたように教育隊が置かれなかったのは寒冷地であることも一因と推察します。
大湊では11月下旬頃から4月末頃までは積雪のため屋外での運動やその他の諸活動ができません。教育隊での教育は教室での座学だけではなく屋外での訓練が多いので支障が出てきます。整列や行進も屋外の広い場所が必要です。また、大湊基地内に屋内プールができたのも昭和50年前後だと思います。
横須賀教育隊の規模が大きく、関東以北の出身者は全て横須賀教育隊に入隊させることが可能なので、大湊教育隊を置かなくても済んでいるのだと思います。

鎮守府、警備府の話については、大湊海兵団ができたのは1944(昭和19)年9月1日で1年のみの存続でした。急場しのぎだったのでしょう。

Answer 4

単に人数的なものではないですかね

横須賀、呉、舞鶴、佐世保の４箇所あります

分散するより、ある程度人数が集まった方が効率的に教育が出来ますし

教官の数や施設のことを考えても、数が多くなると無駄が多くなります。

あと、考えられるのは、現在は全国各地に温水プールがありますが、昔は有りませんでした

大湊だと、水泳訓練が出来るのは真夏のごく短い期間だけです

大湊海兵団が拡張されたのは太平洋戦争末期です