少しマジレスをしますと、一人の司祭(神父)を育てるのには長い時間と相当の費用が必要です。 カトリック教会では基本的に教区司祭(街や村の教会に住んで、その教会に所属している信徒などの司牧を担当)か修道司祭(原則として修道院に住んでおり修道士の指導、もしくは修道院に併設されている教会に所属している信徒の司牧にあたる)と別れています。 日本国内の教区司祭を例に上げると、必ず「日本カトリック神学院」という神学校に入らないといけません(近い将来分割される)。この期間は6年課程となっており最初の2年は哲学科、その後の4年は神学科に所属する形(一昔前の医学部や歯学部のように最初の2年が進学課程、残りの4年が正式な学部課程と似ている)になります。ちなみに日本カトリック神学院の入学資格は「高卒以上の学歴がある満22歳以上で、洗礼を受けて3年以上経過いる(つまり堅信を受けている)独身の男性」となっています。ただし実質大卒ならば6年間かかるのですが、高卒で入った場合は一度大学へ一般教養を学ばせるため、その場合は10年かかる計算になります(上智大学神学部もしくは南山大学人文学部キリスト教学科のどちらかに入学)。 ここから本題ですが、苦労して育てた司祭がそのような不祥事を起こしたとなると、その上司にも責任が伴います。この場合は司教なのですが、司教はその教区の司祭の人事を担っています。なのである教会(小教区)で不祥事を起こしたから別の教会へ移すというのが常識だったかと思います。一応教区司祭ならば司教(修道司祭ならば所属している修道会)は教会法に則って司祭の聖職を剥奪することは可能ですが、そうなった場合他の司祭を充てがわないといけません。先程も述べた通り司祭になるには最低でも6年かかる上に、相当の費用がかかります(神学校在籍時の費用は所属する教区持ち)。民間企業ならばカットしても代わりは募集すれば来ますし、公務員も非常勤の職員を募集すればいいわけですが、こと宗教に関してはできる人が少ないのです(例えば仏教ならばどのお経を唱えるかや作法など)。となるとすぐにカットするわけにもいかないわけです。何しろミサや洗礼などの秘跡を行うには司祭でないといけないと教会法で規定されています。本来ならば司牧から外してカウンセリングなどを行い、そのようなことをさせない体制を作らないといけないのですが、そこらへんはバチカンの教皇庁も絡むため教区だけでできることは限られます。 従って教皇庁が抜本的改革を行わない限り、すぐに変更することはできないというわけです。
なるほど:1
クビになってないのですか? なっているのかと思ってました。 性的虐待の被害者である子どもの親はどう思っているのでしょうか。 不思議です。
信者たちが聖職者を守っているからです。 秘密がバレないように。 洗脳されてるんじゃないでしょか。
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