財閥系総合商社に勤務しています。 商社トップの三菱商事の利益が6400億円です。この利益は全て株主のものです。全ての株式会社は株主の利益を最大化するために存在しています。 6400億円全てを株主還元しても良いのですが、実際には株主還元で配当を2000億円くらい出します。残りの4400億円は、株主への未来の利益貢献をするために預かっているものですので、成長投資に回さなければなりません。メーカーの場合は成長投資が工場の設備投資だったり新技術の研究開発だったりしますが、商社の場合は会社の買収だったり資源開発だったりします。配当(インカムゲイン)だけではなく、資産価値の向上(キャピタルゲイン)も重要です。 いずれにせよ株主が自ら運用するよりも高い運用効率を出していかなければなりません。それが出来なければ、全額配当で出せという話になります。
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