解決済み
警視庁の救助隊と消防の救助隊の違いは何かと言えば、当たり前のことですが、組織が異なり、それに伴う任務や隊員の権限が異なります。 消防は火災を中心とした災害対応を主任務としていますが、警察は治安維持を主任務としています。その広い任務から刑事や交通、生活安全、警備などの部門に分かれ、警備実施活動の一つとして災害警備が設定されています。 その為、警察の救助隊は基本的に警備警察の部隊である機動隊に置かれ、警視庁も機動救助隊として10隊ある各機動隊に設置している他、専門部隊として警備部の災害対策課に特殊救助隊が設けられています。 ただ、特殊救助隊以外の機動救助隊は専務体制ではなく、雑踏警備実施や治安警備実施と併任して行う為、全隊が24時間稼働状態となっているわけではなく、輪番で2隊程度が待機勤務となって、その間だけ通常の出動服や制服から緑色の救助服に着替えて出動待機をしています。そして、実際の救助事案の現場では圧倒的な部隊数とレスポンスで東京消防庁が出場、活動しています。 更に、警察救助隊全般に言えることですが、部隊の構成や整備している資機材が救助のみで、他には盾や特型警備車といった治安警備系の資機材ばかりであり、関連する部署も治安維持に関連するものばかりとなっています。その為、火災が発生すればお手上げですし、救出後の救急搬送や医療機関との調整もほぼ消防頼みとなります。 それでも、警視庁は日常的な救助事案に出動するだけ体制的に充実している方で、一般的な県警などの救助隊は、普段から現場に出動することはまずなく、大規模災害などの特異な事案の時のみ出動することが殆どです。 この様な違いの中、警視庁救助隊の魅力はと言うと、警察組織の部隊であり隊員が警察官であることに尽きると思います。 消防に爆発物や銃器などのテロ事件に対する能力やノウハウは有りませんし、警職法や刑訴法に基づく即時強制や強制捜査権は警察機関、警察官でなければ執行できません。
警察救助は、公安目的で設置されたレンジャーの付加業務です。僻地や特別な環境下での追跡や捜査、監禁やテロが予想される人質の救出などを想定して組織されているもので、消防と異なり救助が第一義ではありません。 消防も、特殊救難隊はレンジャー部隊に近い存在ですが、消防が火災や事故、自然災害からの避難や救出であるのに対して、警察のそれは人質の救出やテロ対応をする点にあります。 消防との大きな違いは、武装している点です。
< 質問に関する求人 >
警視庁(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る