アメリカのスクールカウンセラーは、日本のスクールカウンセラーとはかなり違う職種です。まず、アメリカで、メンタルヘルス専門職として、学校に配置されているのはschool psychologist、school social worker、school counselorの三職種。 で、この3職種がどう違うかというと、school psychologistは、子どもの抱える発達・学習・行動・情緒等の問題のアセスメントと、それに基づく援助プログラムの作成、システムへの介入(コンサルテーション)、及び学校全体への予防的対応を行う専門職です。なるには、大学院でPhDまたはPsyDを取得し、州が認定するpsychologistの資格を取得していることが最低要件(さらに、州によって様々な条件が付け加わる)。 school counselorは子どもの進路や能力開発に関する相談やその他学校内での一般的な適応の問題に関する相談に応じたり、助言・指導したりする専門職。なるための要件は州によって異なりますが、多くは大学院修士課程で、一定の科目(カウンセリング、進路、キャリア開発等)を学んでいることを要件としています。 school social workerは、主に家庭的なバックグラウンドのアセスメントを行い、福祉的な対応を行う専門職です。大学院でソーシャルワークの修士号を取得し、州のソーシャルワーカーの資格を取得していることが最低要件。 アメリカでは、この三職種が協働し、個人面接やグループワーク、家族や外部機関との連絡調整、校内での予防啓発的活動を通して、子どものメンタルヘルスへの支援を行っています。アメリカでは、この3職種は、完全に社会に定着しています。安定した専門職で、学校の教師と同じくらい身近な存在です。 なお、英語圏では、一般にpsychologistの方が、学位も修士号に対して博士号ですし、counselorより専門性が高いとみなされています(その分給料も高いと考えてよい)。
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