今年も9月25日に自習室利用者で試験に合格された方を囲んでお話をうかがう、「合格者を囲む会」を開催しました。 今年の発表者は、有料自習室ソレイユ池袋西口室の利用者で、4回目のチャレンジでみごと司法試験に合格されたKさん。刺激的で示唆に富む発表でした。Kさんはソレイユの奨学生スタッフの仕事もしていただいておりました。 合格者を囲む会は、2010年に第1回を開催し、今年で7年目になります。司法試験だけで7回。司法試験以外の司法書士、公認会計士、国立医学部編入試験を合わせますとこれまで合計11回。 毎年発表を聞かせていただいて、合格者にはなんとなく共通する特徴があるのに気づきました。 まず第一に合格者は、共通して「失敗の研究と対策」をしっかりとっているということです。 自習室利用者には、回り道をされたり、再チャレンジをされたりという方が多いのですが、前年落ちて翌年合格された方にお話を聞くと必ず共通して前年落ちた要因分析をして、それに対する徹底した対策をとった、前年とはやり方を変えたという答えが返ってきます。当たり前のように見えますが、誰ても自分の失敗を直視するのは気が滅入るもの。なかなかこれができない。しかしそれに向き合い、きちんと対策するかが翌年の合否の分かれ道になるような気がします。 Kさんの場合も、その年ごとに自分に何が足りなかったかを分析し、その都度それに応じて毎回異なった対策をとったという話でした。その結果、1年目4,000番台であったものが、2年目3,000番台、3年目2,000番台と着実にステップアップし、そして今年700番台の好成績で合格されています。 第二に合格される方は、「選択と集中」ができている、ということです。これはもともと経営に関する用語で、得意分野に経営資源を集中するという戦略です。もとの用語とは少し異なる意味でですが、合格者も共通して、「合格のための勉強」に焦点をあててやるべきことを正しく選択し、ストイックに、そして工夫をして、時間と生活のエネルギーをそこに集中できているという印象があります。 これも当たり前のようにみえますが、勉強しているようにみえて、時間とエネルギーを分散して、浪費している場合があります。試験に合格することとは関係のない学問的研究に走ったり(ローマ法まで遡るなど)、ゼミで議論のための議論に陥ったり、おしゃべりや飲み会の方が中心になったり。予備校の授業に膨大な時間を費やして出席し勉強した気になったが、漫然と聞き流しただけで復習しないので何も残らなかったり。 Kさんも、「選択と集中」の成功事例として名をはせた米国のゼネラル・エレクトリック社の最高経営責任者だったジャック・ウェルチばりに大胆な受験生活の工夫とリストラを行っています。2年目で自主ゼミをやりすぎて議論や他人の答案のダメだしのために時間をとられてしまい、「復習する時間がとれないという事態に陥ってしまい」、知識があやふやになってしまったことを反省。3年目は「人間関係をいったんすべてリセット」、4年目は朝が弱い弱点克服もあり、朝7時からの自習室ソレイユの朝当番をペースメーカーとし、効率のよいアルバイトに切り替えて勉強時間を確保するといった具合です。 第三に合格される方は、共通して「覚悟が深い」という気がします。最初に浮かんだ印象は、合格者は共通して時に愚鈍にみえるほど愚直にやるべきことをやり続ける強さがあり、「忍耐力がある」「意志が強い」といった言葉でしたが、そうした忍耐力や意志の強さをもたらしているのは何かといえば、志した動機の深さや秘めた覚悟の深さではなにかと思い至りました。 Kさんも発表の中で、あることがきっかけとなり、高校三年生の時に「将来手に職をつけ自立しなければ」と考え、法曹を志すことにしたという話をされていました。その時の覚悟の深さが「どんなスランプの時も法律書を開いて読み続ける」という持続する意志の強さにつながっている気がしました。
“俺はできる”。ラミレス監督が語るDeNA躍進の理由。大打者がもたらした自信【インタビュー】 12/20(水) 6:40配信 ベースボールチャンネル 2年連続のクライマックスシリーズを突破し、3位ながら日本シリーズ進出するなど躍進を遂げた横浜DeNAベイスターズ。その原動力となったのは、アレックス・ラミレス監督のマネジメント力だった。DeNAの成長ぶりは様々な見解がなされているが、ここではラミレス監督本人に語ってもらった。 球界の常識を覆した二刀流・大谷翔平。日本屈指の逸材が球界に残した”伝説”10選 “俺はできる”。ラミレス監督が語るDeNA躍進の理由。大打者がもたらした自信【インタビュー】 指揮官を目指したきっかけや自らの野球哲学を語るDeNA・ラミレス監督。 ■「日本でプレーしていく中で…」。史上最強助っ人に芽生えた“思い” アレックス・ラミレス監督は、98年にMLBでデビューし、01年にヤクルトでNPBデビューを果たした。その後、ヤクルトで7年、巨人で4年、DeNAで2年間プレーして首位打者1回、本塁打王2回、打点王4回、MVPを2回受賞。さらに外国籍選手として初となるNPB通算2000安打を達成するなど、歴代最強の外国籍選手として活躍を果たした。 「私はルーティンをすごく大切にしている。野球というのはマインドゲームというか、心理戦が70%、30%がフィジカル的なもの。しっかりとしたルーティンを持って試合前に準備しておくことが非常に重要であり、持っていないと安定した成績を毎年残すというのはなかなか難しいと思う」 屈強な肉体を持ち、内外を広角に打ち分ける高い技術を持った外野手だったが、自らの成功の要因にはメンタルを挙げた。 「特に選手がブレイクした年、例えば1年を通して良い成績を収めたら『自分はいい選手、これだけの選手なんだ』と思い込んで来年もそのままやっていく。すると、他の5球団は徹底的に分析してくるから、次の年に同じような成績を残すのは難しくなる。野球はメンタル、心理戦のスポーツ。相手チームは分析してくるから、さらにそれ以上に自分自身が相手チームに対して分析していかないと、継続して素晴らしい成績をあげるというのは非常に難しくなると思う」 心理戦で優位に立つためには、「分析」が重要であることを説いた。南米や米国と日本の野球の違いに苦しむ選手も少なくない中で、球史に残る成績を打ち立てた背景には、グラウンド外での人知れぬ努力があった。そして、長く日本でプレーする中で、ある“思い”が芽生えた。 「マイナーリーグで数年過ごして、メジャーリーグでも2、3年過ごしたけど、日本に来てから5年、6年、7年とキャリアを積み上げていく中で、『監督になりたい』という思いが膨らんできたんだ」 ■指揮官としても成功。その要因は… DeNAを2013年に退団後、2014年には独立リーグの群馬ダイヤモンドペガサスに選手兼打撃コーチとして入団。指導者の第一歩を踏み出し、NPBの監督への夢に向かって歩み始めた。順調にキャリアを重ねていったが、その過程の中では難しさも感じていたと言う。 「もちろん、簡単なものではないと認識していたよ。監督になるためには、日本でしっかりとした成績を残さないといけないし、なるべく長く日本にいなければいけないと思っていた。そうするためには日本の文化や日本人の考え方を学んでいかなければいけないとも思っていた」 さらに、競技の面においても選手の質は年々向上し、選手だけではなく指導者も“アップデート”が求められる。 「日本の野球は、私の現役の頃からどんどん変わってきているし、特にセ・リーグはピッチャーの球はどんどん速くなっているね。それに対抗するために打者も向上している。これからどんどん新しい世代になっていく、新しい野球になっていくということに私自身もしっかりアジャストしていかなければいけないと思っているよ」 それでも、ラミレス監督は就任1年目の2016年シーズンに、前年度最下位だったチームを3位に引き上げて球団初のクライマックスシリーズに出場、さらに翌2017年には同じく3位ながらクライマックスシリーズで2位・阪神と首位・広島を破って日本シリーズに進出。監督として確かな手腕を示している。 「現役の時に相手をしっかり分析・研究していたので、それが私のルーツになっている。いま監督になって、よりさらに相手チームを分析、自分のチームを深く分析するという点で大いに役に立っているよ」 ■若き選手たちに自信を植え付けた大打者の哲学 この2シーズンにおける自らの監督としての成功の要因に、現役時代に重視していた「分析力」を挙げたラミレス監督。さらに、現役時代と指揮官としての現在とで異なる点に関しては、このように語っている。 「現役でも監督になっても、対戦相手の分析など試合前の準備が大切であることに変わりはない。一方で、現役のときは自分自身がどう活躍するか、どう成績を出すかにフォーカスしていが、今は監督なので相手チームに加えて、自らの1軍25選手を分析しなければいけない。もちろん、相手チームを分析する前に自分たちの戦略を分析しなければいけないから、現役の時よりも準備というものにさらに時間を費やすようになったね」 歴代屈指の成績を残し続けた大打者の分析力は、DeNAの若い選手たちにも大きな影響を与えている。筒香嘉智は日本を代表する強打者となり、宮崎敏郎は首位打者を獲得した。 「私がやっていたルーティンは監督になってから、より時間をかけてやっている。私がこれだけ分析をしていれば、選手に対して具体的な数字が示せる。そうすることで、選手も自分自身のことをより信じられるようになると思う。私が現役の時やっていたことをそのまま選手にやってくれというわけではないけど、選手も具体的な数字を見れば、“俺はできる”と信じられると思う」 “大打者・ラミレスの哲学”という後ろ盾を得たDeNAは、チームとしても選手個々もこの2年で大きな成長を遂げた。成熟期を迎えるであろう3年目となる来季は、取り逃がしたタイトルを見据えている。
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