音響エンジニアになりたい！

Question

音響エンジニアになりたい！僕は今高校2年です。
そろそろ志望校を決定したいなと思っているのですが、将来なりたい音響エンジニアになるには国立大学の電子工学科、電気工学科、情報工学科のうちどのようなところにいけばよいのでしょうか。
音響エンジニアの中でもレコーディングスタジオで活躍したいです。

教えてもらえるととても助かります。どうぞよろしくお願いします。

Answer 1

私はレコーディングスタジオでエンジニアをしている者です。新人採用の面接官もここ数年担当しています。

ご質問を拝読しますと、レコーディングエンジニアを目指したいとのこと。

では、まずはともあれスタジオで働くエンジニア職の特徴を挙げてみましょう

●横文字のカッコ良さそうな職業ですが、実際はそれほど華やかではありません。正に「裏方」です。
●給与収入は多いほうではありません。お金目当てなら目指さない方が良いでしょう。
●職種に対する自分の適性は仕事現場での忍耐や努力で培われるものです。３年は我慢して辞めないことです。
●人付き合いが下手で苦手だとしたら克服する努力は必須です。
●就職後2~3年程、最も必要とされるのは学術的知識ではなく、ズバリ『コミュニケーション能力』。
●容易にキレてしまう人は絶対的に向かないでしょう。自分以外の人に「合わせる」能力は必須です。言わば『胆力』。
●何らかの楽器演奏経験がある場合、話題的にも感覚・感性的にも将来必ずどこかで役に立ちます。
●休日は不定です。カレンダー通りに休日をもらうことはほとんど無理だと考えてください。
●不眠不休となることが十分に考えられます。睡眠時間が極端に少ないことは多々あります。

次にあなたの質問に対して先に結論を出してしまいましょう。
質問文にある国立大学の３学科のどの学科を専攻してもレコーディングエンジニア職を目指すことができます。
レコーディングスタジオの新人採用活動では、エンジニア職の適性として良くも悪くも学歴はあまり問われません。

では、レコーディングスタジオの新人採用活動について説明してみます。
基本は履歴書による書類選考と面接です。加えて、大手スタジオでは筆記試験も行う場合があります。

≪肝になるのは面接≫

面接官は、私のような現場面接官(レコーディングエンジニア)や録音部門の管理職の他、人事部門が行い、１次・２次と複数回の場合もあります。
履歴書に記入していただく在学中の学校名や学部名等は面接官にとって参考程度の情報でしかないことが多いと思います。
面接を受けるときに大事なのは、猫を被らず普段の自分が出すことです。以下に現場面接官に好まれる学生さんの条件を挙げておきます。

●明るくハキハキとしている人は好まれます。表情も同様です。暗い性格ではダメ。挨拶が出来ない人はもっとダメ。
●一般常識に関して、知識･言動両方で備えていることが求められます。「業界人」である前に一般の社会人です。
●当たり前ですが音楽が好きであること。また目指す職種に関して未経験ながら自分なりの見解を持っている。
●「自分は個性的な人間だ」と変にアピールしないことです。本当は普通の平凡な学生であることがバレバレです。

≪筆記試験≫

大手のスタジオは音楽ソフト制作会社の一部門なので、会社としての筆記試験がある場合があります。
筆記試験は、専門分野(音響)問題の他に、全職種共通の一般適性検査(試験)を課すスタジオもあるようです。

≪今現在から進学先を卒業するまでに、あなたが心に留めておくべきこと≫

●就職後の実際の業務に関しては就職してから現場で覚えていくものです。今から予習しても無駄です。
あなたは今「生徒」であり進学しても「学生」なのですから、当たり前ですが最も重要なのは勉強そのものです。
●そして、音楽業界を目指す学生さんが軽視しがちな点。それは一般社会人としての『常識』。
教養、言動、行動の常識に欠ける者は自ら職種生命を短くしてしまうでしょう。
●人同士のコミュニケーションを大事に過ごしてください。自分の殻に閉じこもってしまうような若者は音楽業界に決して向きません。

最後に・・・。

今あなたは高校生です。順調にいけば再来年の春には進学していることでしょう。
大学進学を目指すあなたは、今から就職するまでの期間、少なくともあと5年半は生徒もしくは学生として学業を修める身であるわけです。
私の率直な感想を言わせていただくと、あなたの場合、将来を決めるにはまだ早いと思います。
これから国立大学の工学系学科を目指すなら、まずは入試対策に専念しましょう。そして大学に入学できたなら大学在学中は学業に専念しましょう。
よく「早いうちから業界に潜り込んでアルバイト」を勧める回答アドバイスを見かけますが、私は反対です。
大学だって専門学校だって、年間に何十万円、学部によっては数百万円という莫大な金額を御両親が捻出している場合がほとんどです。
この数十・数百万円と言うお金は大変な額です。親は大変な思いをしてこの大金を用意するのです。
これを無駄にするような学生さんを会社が好んで採用すると思いますか？
何事も中途半端はよくありませんから、大学を卒業するまでは学業に専念することを強くお勧めします。

大変長くなってしまいましたが、
あなたの前途が望みどおりのものになることを祈っています。

Answer 2

音楽専門学校で音響エンジニア科みたいなものがあります。
電子/電気系大学ではレコーディング関係は全然やんないですよ。

リンク張っておきます。
http://www.ongakusengaku.com/

ちなみに私は都内の音楽専門学校の生徒です。