現在52歳のビジネスマンです。自身の年齢や会社内でのキャリア等を考慮しますと今後の仕事について新しい展開を考えたく、近年…

Question

現在52歳のビジネスマンです。自身の年齢や会社内でのキャリア等を考慮しますと今後の仕事について新しい展開を考えたく、近年ずっと思案して参りました。ここ３年ほど、仕事でラブホテル業界にご縁がありました。あくまで取引上のご縁ですが、その中で自分でラブホテルの経営に携わりたいと思うようになりました。
しかしながら、近年ではラブホテル業界にも｢運営会社｣という組織的な企業が多く進出しております。この現状の環境の中で、個人でラブホテルを購入し経営していくという選択肢ははたして成り立つものでしょうか？購入経営するとしたら妻とともに家族経営からのスタートとなります。年齢的にも家族への責任からも、経営的に成り立つものかというリスク計算が必須となりますが、市場状況も併せ、色々な面から御教授頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。

Answer 1

ラブホテル業界は過当競争下にあるうえ、若者の所得の減少や、昨今の“草食男子”という言葉に代表されるように、少子化（若者の減少）以上に顧客数が減少している状況です。

次に、ラブホテルはホームページを除けば、集客のプロモーションとして有効なものが建物の外観しかなく、定期的に建物の外装の全面的な修繕が必要であり、コストは高くつきます。（ラブホではないですが、同じ状況下にある“結婚式場”をコンサルしたことがございます。結婚式場は１０年に一度、億単位の修繕費が必要とのことでした）

そして、ラブホテルは本来提供する基本機能である「ムードの良さ」「居心地の良さ」などについて、顧客が評価できる時点が、サービスを消費した後であるため、顧客が固定化しやすく、一度顧客になってもらえば、パートナーが居なくならない限り、リピーターになってもらえますが、新規参入者としては他社から顧客を奪いにくい業界です。

さらには、基本機能での過当競争のほかにも「本物の石窯で焼いたピザ」や「本物の温泉の湯を使用した風呂」など、付随機能（サービス）分野においても差別化を図る動きが１０年以上前よりあり、他社との差別化を図るには奇抜かつ顧客を歓喜させるアイデアが必要となります。

ここまでは、ネガティブな事ばかり書いてしまいましたので、ポジティブなことも少し…。
まずは、家族経営のラブホテルの場合、経営が行き詰っていることが多く、固定資産を安く買い叩くことで、新規参入がしやすいことが挙げられます。
また、買収したラブホテルに付いている固定客は、屋号や建物の外観を大幅に変えない限り、固定客で居続けてくれます。
そして、奇抜かつ顧客歓喜につながる付随サービスを考案し、ホームページでPRすれば、新規顧客獲得も容易です。

あとは、あなたの覚悟次第です。

Answer 2

3年ほど外から見ただけで、参入できるような業界ではありません。
そもそも、建設には様々な規制があり、それをクリアしても、
地域の猛反対を説得した上でなければ開業できません。
そういった事へのノウハウもないまま、経営に乗り出すのは、
無謀というものでしょう。
しかも、需要自体は増加の見込みの乏しい事業です。
ビジネスホテルなどより、設備に初期投資がかかるので、
脱サラの事業としてスタートするには、最も適さない業種の、
ひとつだと思われます。