解決済み
アパレル業界についてです。OEM生産を行っているアパレル商社(仮にA社)は、生産に必要な生地や付属品を、さらに他のアパレル商社(仮にB社)から発注することがあると思います。 生地や付属品を扱う商社(B社)が、生地・付属品メーカー(仮にC社)から買い付けた商品をA社に売るのは納得が行くのですが、 B社がさらに、生地や付属品を扱う違う商社(仮にD社)にお願いし、生地を取り寄せる意味がよくわかりません。 わかりやすく解説していただける方、いらっしゃいませんでしょうか‥??(´・_・`) ちなみに、調べたところ、杉村株式会社が瀧定名古屋株式会社から生地を仕入れていると書いてあったため、疑問に思いました。 よろしくお願いします。
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そりゃ名古屋瀧定、いまや日本を代表する高級生地商社ですから。SPAブランドに多く使われるアジア生産や国産でも安い生地を回している大阪瀧定と合わせて日本で流通している多くの生地が瀧定流れの生地と言っても過言ではありません。 でもなんか書いている事微妙じゃないですか? 商社はOEM生産なんてしていませんよね。その名の通り商社なので。OEM生産を請け負う工場とメーカーを繋いでいるだけであって、言ってみれば業界的には振り屋的なビジネスに過ぎません。 振り屋は言ってみればメーカーの影というか、企画を形にする生産に至る過程と生産管理を請負っている様なものですから、自社では例えば付属だけとか生地だけとかをメーカーに売ったりはしません。 しかしメーカーが自分で生地を生地商社もしくは生地メーカーから買い、付属も自分で手配してその生地と付属とパターンと仕様書を全てまとめて工場に出せるのであれば良いのですが、今時そんなジェネラリストなアパレル人はかなり希少です。振り屋というのは要するにアウトソーシングとしてその辺の企画以外の商品完成迄の業務を請負っているという事になります。 振り屋にしても付属は1つ1つファスナーはここ、ボタンはここ、裏地やスレキはこことか自分達でコネクションを作っていたら大変なので、付属の商社や生地商社から資料だけ貰っていて、それをメーカーに持参して指定してもらって付属商社に発注した方が楽ですよね。 生地になると更にその辺が複雑になります。生地ならずともインポートにおいては仲間卸という言葉がありますが、要するに総輸入代理店だけだと業務効率的に自分達と直接口座を開ける規模の会社しか相手にしませんので、小口の注文を取りまとめる問屋的な中間商社と幾つか契約して、そこに小口の注文の取り纏めを頼みます。そうする事で例えばデッドストックになっている1反しかない生地の在庫をそれだけが欲しいメーカーに、直接この場合は瀧定名古屋に口座がなくても杉村を通して卸す事が出来ます。 逆に杉村にしてみたら、在庫を持たずに瀧定名古屋の在庫を利用する事が可能です。そういうメリットは経営的に在庫が利益を減じてしまう事態を避けられるという点で大変重要です。またブランドというかメーカーにとっても小ロット生産をするのに必要な生地を手に入れられて、それでいてバリエーション豊富に選択肢を用意してもらえるんですからそりゃ有り難いから杉村を使おうって事になりますわな。 ただ資金がある程度潤沢にあるならともかくとして。弱小な新鋭メーカーを立ち上げて、コストを抑えてコスパも謳えつつある程度以上のクオリティの物を小ロットで作ろうとしたら、振り屋使ってたら厳しいよね。余程コスト抑えて利益上げられる様なノウハウを持った振り屋さんじゃない限り。だってその中間マージンたるや途中に何社も入っているので結構な物になりますので。そういう意味ではある程度本気でブランド立ち上げたりする人は、これまたある程度のジェネラリストになるかそういう生産管理的な能力を持つ相方がいないと、結果的にボリュームディスカウントで利益率高くとっても価格は抑えられるSPAブランドと大差ないクオリティで価格はイッチョ前にそれなりという、オリジナリティと希少性にお金を出して貰うブランドビジネスモデルになってしまい、そうなると消費者もシビアなので長続きしないって事になりますから。 ご参考迄に。
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