金融は「企業の資金繰りを助ける産業」やそれについての学問のこと。 経理は企業の業績や安定度を調べるために取引や内部状況を記録する方法です。 金融には銀行、証券会社、保険会社、カード会社、リース会社などがあります。お金を扱ったサービスを展開していれば金融業です。とりわけ銀行と証券会社は重要です。銀行は預かった預金を有望な企業に投資しています。証券会社は企業が投資家から直接お金を集めるための補助をしています。金融業がなければ企業は人材や土地や設備のためのお金を集められずビジネスの規模が小さくなってしまいます。 経理はどこの企業にも存在する部署・職業です。自分の会社が上手くいっているのかをデータで見れなければ経営はできませんし、他の会社からも信頼してもらえませんからね。長い歴史のなかで、どうすれば不正がしにくいのか、より経営状態を分かりやすく見れるのかについて研究されてきました。そうしてできた方法が、取引を仕訳して、最終的に財務諸表を完成させるという流れです。仕分けをしたり財務諸表を作ったりする方法論が簿記です。それらを分析する学問が会計学です。 次にIT企業の話ですが、システムインテグレーターと呼ばれる業界について説明します。簡単にいえば、クライアント企業のシステムをまるごと作っている企業です。大抵の企業にはITのプロなんていないので、IT用語や詳しいシステムのことなんてわかりません。企業にとって見れば要望通りに動くシステムさえ納品されればそれでいいので、システムインテグレーターの企業は面倒なことを全部引き受けてシステムを作っているのです。いわばプログラマとお客様企業の間に入って互いの業界用語を通訳しているわけですね。 日本の大企業にはグループ内にシステムインテグレーターの企業を保有しているところがあります。そうしたシステム子会社はユーザー系と呼ばれています。もともとシステムを利用する立場だった背景を持っているからですね。ユーザー系はグループ会社の業務についてもよく知っていて、なおかつITにもそこそこ詳しいです。 金融のユーザー系企業をさらに分類することが来ます。 銀行系:三菱総研DCS,みずほ情報総研,MUIT 信託系:三井住友トラストシステム&サービス,三菱UFJトラストシステム 証券系:野村総合研究所,大和総研,MUS情報システム 損保系:東京海上日動システムズ,MS&ADシステムズ 生保系:明治安田システム・テクノロジー,DLS こんな感じですね。 ちなみに信託銀行は金持ち向けの不動産や相続を扱う銀行です。 こうした企業は経理・会計学の知識だけでなく親会社の知識が重要になります。ファイナンシャルプランナー2級や証券アナリストなどが評価されるでしょう。もちろん簿記も持っているにこしたことはありませんが、それほど有利にはならないでしょう。日本の金融業界は海外進出に注力しているのでTOEICなどのほうがよほど重宝がられると思います。 ちなみに、会計ソフトは大企業向けでも「パッケージ」として存在するので、イチからオーダーメイドするのではなく、既製のソフトを改良・設定して導入するのが普通です。この業務はいろんなシステムインテグレーターが行っているので、企業の説明会などに行って訊いてみると良いでしょう。会計ソフト販売の企業なら簿記は高く評価されるはずです。
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