グランドスタッフは長く続けられる職業ですか？

Question

グランドスタッフは長く続けられる職業ですか？私は現在大学生で、将来グランドスタッフになりたいと思っています。ネットや本などで調べたところ、現在はグランドスタッフはほぼANAやJALの子会社が採用をしており、新卒のほとんどが契約社員とのことでした。

そこで質問なのですが、新卒で契約社員としてグランドスタッフになれたとしても、3年や5年の契約が終了すればその後はどうなるか分からないということなのでしょうか？実際どれぐらいの方が契約更新されているのかが気になります…（確かに空港でよく見かけるグランドスタッフの方たちはかなり若い方が多いですよね...）

空港で働くことに憧れていて、その中でもグランドスタッフに魅力を感じていたのですが、もし実際になれたとしても長く働くことが難しいなら、別の道を選んだ方がいいのかなぁ。。。という気もしてきました。

もしご存知の方がいらっしゃいましたら回答よろしくお願いいたします。

Answer 1

前出の回答者さんも答えてみえますが、質問者さんの不安は的中してると思います。

それよりもなぜグランドスタッフになりたいと思ったか？です。そこをよく考えないと、別の道を選んでも同じようなことでまた不安に陥ると思います。

まだ大学生だと未来にいろんな可能性を秘めてますから、仕事を選ぶ時どうしても「憧れ」の部分が強くなりますが、大事なことは、ご自身はそのグランドスタッフの仕事を通じて世の中にどんなお役立が出来るか？を考えることです。

たとえば、「天草エアライン」って航空会社がありますが、ここは天草空港でのグランドスタッフの仕事だけでなく、客室乗務、機内小冊子の編集、旅行プランの企画と販売、航空機の清掃（機内だけでなく、デッキブラシと長靴履いて機体の掃除したりすることも）などといった仕事を、部署や担当者の棲み分けをしないで、60名ほどの全社員で協力して業務に取り組んでいます。（一部パイロットや整備士などの専門職の人は除く）

ということは、グランドスタッフだけやってればいい、という甘えは許されませんが、裏を返せば、なんでも経験させてもらえることで、その仕事の中で特に自分が得意とするものをお客様に「価値」として提供していけるという利点もあるのです。

たとえば、文書作成やデザインが得意なら、小冊子の編集で力を発揮してwebデザインのスキルを仕事を通じて磨いていき、将来歳をとってから引退したとしてもwebデザインのインストラクターになって世の中に価値を提供していこうとか、そういう感じで生涯のキャリアプランを模索していくことも可能なのです。

もちろん人生そんなシナリオ通りにいくとは限りませんが、先の見えない現実や非現実的なシナリオ描いているよりはよほど現実的です。もしシナリオ通りいかなくったって発想変えてまた違った道で世の中に価値を提供していければそれでいいわけですから。

そんな感じでグランドスタッフになりたいと思った動機をもう一度よく考えてみてください。大事なことは、なるまでがゴールではなく、なってからそれをどう自分の未来につなげていけるか？どう世の中のお役立てが出来るか？をイメージ出来るかどうかです。

参考までに「天草エアライン」の記事のリンクも貼っておきます。
http://toyokeizai.net/articles/-/36748

良い答えが見つかるといいですね。

Answer 2

憧れだけでなれるほど、甘くありませんよ。

グランドスタッフ=大いなるスタッフになるには長年の経験がものを言います(笑)

グラ「ウ」ンドスタッフにもいろいろありますが、いわゆるグラウンドホステス=GHは日系大手の場合、ほとんどが「短グラ」と呼ばれる子会社採用の「アルバイト」です。
ここから本体の正社員になることはまずありませんので、ほとんどは契約満了とともに転職していきます。中には古狸というかヌシみたいな更新回数数えきれずという猛者もいますが、これはレア中のレア。

A社の方のプロモーションがどうなっているかは詳らかしませんので、J社の方でお話しさせていただきます。

J社の方は国内線GHと国内線CA兼務の契約社員からスタートする人たちもいます。(乗務系総合職の男子も若干いますが。)ただ、CAの正社員採用を再開しましたので、この兼務社員が今後存続するかどうかは不透明です。スケジュールに乗務ばかりアサインされて、GH業務が回ってこないこともあります。

彼らを束ねるのがプロパーのGSですが、男女とも総合職・一般職採用の人が「運送部門」に配属というスタイルです。。
(ドラマ「あぽやん」見てましたか？あの中で陽月華が演じてた役だと思って下さい)

ですから、女性の場合、本体の現場一筋で大いなるスタッフ(笑)になるのは現実的には不可能です。
女子には非常に狭き門である総合職・一般職として入社し、社内でいろいろな職場で経験を積みつつ、運送に配属されるのを待つか、契約CAからスタートして、管理職になった頃に地上職に職種変更願いを出して受理されるのを待つかです。

いずれにせよ、よほどの業績をあげない限り、配転希望なんて自分の思い通りにはなりません。運任せです。大変厳しい道のりと言わざるを得ません。

Answer 3

CAになれなかった知人がグランドになった方がいましたね。

これはステータスの問題だと思いますよ。

一般企業で採用担当しているものですが、
色んな人を見てきたので、経験則で述べます。

仕事は忙しくて時間も厳しいかもしれないですが、
やりがいを持っている人はいるわけで、
ホテルマンもそう（ステータス）だと思います。

大事なのは、
あなたにとってどの程度のものなのかです。

本当にやりたい仕事なら、
チャレンジすべきと思いますよ。
やってみないとわからないですよ。

環境は変わります。
職場の状況もそう。
異動しても変わります。
人間関係だってそうでしょ。

スポーツの部活動を考えてみてください。
全国目指しているチームの練習はどうですか？
監督は？先輩は？寮生活で帰れない人もいます。
本気で好きでやっている選手が、
しんどいからって退部しませんよね。

あなたにとってどの程度のものなのかというのは、
そういうことですよ。

どんなに大変でもやりたい！
と、どこまで思っているか、
自分に聞いてみてください。

Answer 4

ごく最近、ＪＡＬやＡＮＡのＣＡが正社員採用されることに変更になったのは、「契約社員として５年の契約をすると、本人の希望で無期雇用に転じねばならない」とする法律改正があったためとされます。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/keiyaku/kaisei/

労働組合の活動が活発で、ただでも契約社員の待遇向上が組合のひとつの闘争方針であったものが、こういう法改正があれば会社が突き上げを食う火種を抱え込むことになります。

一方の子会社採用でのグランドスタッフの場合、労働組合はやはり存在するとはいえ、旅客機がちゃんと運航する状況の中で地上職はおいそれとストライキはできなくて、乗員組合は乗員組合で支援・協力するといっても、それで自分たちの待遇にしわ寄せが来るのでも困るから、支援はほどほどということで、グランドスタッフの正社員化は難しい面があるんです。航空界自体、地上職も正社員で固めていた頃のようなぼろ儲けとはいかなくなっているために。

このため、労働組合がある中でも契約社員の５年ルールではたやすく無期雇用へは向かわないと思われ、５年目になればそこで契約終了の流れが続くとみていいです。本人が有期契約で続行の意思を示せば、そこから雇用継続への審査はあるかも、ですが。

※グランドスタッフは見た目こそ華やかでも、悪天候その他のトラブルで空港が大混乱に陥ったとき矢面に立っていじめられる立場だけに、そこで「長くは勤めたくない」と考えを改める人も少なくはないと思います。

質問者さんも混乱の日を経験してみて、そこでさらにやりがいを感じるか疲れるだけかの違いを経て、グランドスタッフへの仕事観が最終確立するに違いないですよ…