社会福祉士・精神保健福祉士として働いている者です。 自分の場合、40歳を期に精神保健福祉課程を持つ大学に学士編入し、自分の子と同い年位の学部と机を並べての通学課程でした。 以下、精神保健福祉士の実習を例に内容を挙げてみます。実習は「福祉基礎実習」の後、実習先(殆どが精神科病院)の評価と大学側の評価判定を経て「精神保健福祉福祉援助実習」となります(この判定は実習先側の評価が重視され、場合によっては次の実習が不可とされ実質的に精神保健福祉士受験資格を失うことを意味します。)なお、前者は80時間、後者は240時間(現行では増えているかもしれません。) 実習先(病院)では精神保健福祉士がスーパーバイザーとなり指導に当たりますが、そのスーパーバイザーも本来業務を持ちながら実習生を受け入れるわけですし、当たり前のことながら病院は「教育施設」ではないことを根本中の根本と考え、自らの立ち位置を常に考えて行動することが何より求められます。 実習前の講義なりオリエンテーション等で、各々個人の実習目的を明らかにし、実際の日々の実習の中でそれを達成すると同時に、いわゆる現場での精神保健福祉士の役割(業務内容)、院内他職種間の連携、患者さん(時にはご家族も含めて)と病院以外の社会資源との連携・構築などを「まねび」ます。 先に精神保健福祉援助実習が240時間(一ヶ月)あると書きましたが、その時間すべてにスーパーバイザーが付きっ切りで教示してくれる事はありえません。 私見ですが、スーパーバイザーの不在時に何をするかで実習の成果が左右される気がします。具体的には、その時間を使って事ごとに対する自分の理解程度を文書化・領域化(問題の本質化)し、理解できない・もっと詳しく知りたいことをその日の内に解決し、翌日に持ち越さない努力をすることです。曖昧なまま実習を進めると、スーパーバイザーは実習生に対し「それは理解したこと」として次のステップに進みます。 そこに至って初めて自分が前段階での理解不足を知っても時すでに遅しです。スーパーバイザーの心証も悪くなるでしょう。 自分はノートに、① 今日最低限学ぶ・解決する事項 ② エピソードとその時の精神保健福祉士としての対応記録 ③ 事前の実習目的外に新たに疑問・知りたいと思った知識 の欄を作り常に持ち歩き書き込むようにし、先述したスーパーバイザー不在時にまとめ、日々の提出記録にも記述しました。このことにより、実習での所期目的の達成度を知ることが出来ると同時に、スーパーバイザーから見ると実習生が、何をどこまで理解しているのか(逆説的に何の理解が足りないのか)が明確となり、結果として実りある実習になると思います。また実習先の病院の運営(療養型で高齢者の患者さんが多く、ADL[IADL]維持向上のためデイサービスの充実を図っている。出来る限り入院日数を減らすため、在宅ケアに力を入れている。医療観察法指定病院で、特別なケアや行政と緊密な支援体制を敷いている等)を前以て調べ、それに関する自分で出来る範囲の知識を持って実習に臨めばなお一層充実したものになると思います。 貴殿の質問からいささか脱線してしまい恐縮ですが、参考になれば幸いです。 最後に私が実習した初日にスーパーバイザーから言われた言葉に「精神保健福祉士の仕事は何事も、視線は社会に。目線は患者に。」でした。
なるほど:5
実習先によって業務内容が違いますし、同じところでも、実習生の興味や希望によって、実習計画が変わる場合があります。 因みに、私は地域包括支援センターで実習担当をしましたが、基本的に、センターの職員に同行し、業務の流れを学ぶことが主でした。日替わり交代で、3職種すべてについてもらいました。職種によって、視点や役割の違いがあることを、気付いてもらうためです。その他、センターに関する知識を解説したり、利用者とのコミュニケーションや模擬面接、教室運営の補助など、実習生に体験してもらう内容もいくつか盛り込みました。 医療系なら、院内活動がほとんどで、MSWやPSWに同行、カンファレンスや面接に同席、或いは、実際に患者さんとお話・・・というパターンでしょうかね。(元MSWですが、実習生を受け入れた事がないので、想像になります) また、施設系は、実際に働く職員は相談援助業務のみではありませんから、介助業務を見るとか、差し支えない程度に介助をすることもあるでしょう。もちろん、介護実習ではないですし、事故のリスクもあるため、介護職同然のことまでは要求されないと思います。 それから、職員も忙しいので、人手と見なされて、雑用や作業を手伝わされる可能性はあります。多少は仕方ないと思って、雑用をしながらでも、職員や利用者とコミュニケーションをとって、いっぱい質問をする、周りをよく観察するとかして、有意義に時間を使って下さいね。
なるほど:1
実習先によります。 二つとも名称独占の資格であり、 仕事としては『相談援助業務』なのですが、 各施設に配置されている(勤務している)相談員は 精神保健福祉士にしろ、 社会福祉士にしろ、 多分、『相談援助業務のみ』ということはないと思います。 行政や包括、社協ですと、市区町村民全員を対象にしてますから、 で、町村だと広域にもなりますから、 『相談援助業務』専任、というのも普通ですが、 一般的に病院、や施設ですと、 その施設の利用者さんを対象にしますから、 少ないところですと、50床、 いや、小規模ディサービスとかですと、もっと少ないかな? その人数を対象にしますから、 『相談援助業務』専任、ということはあり得ません。 よくこちらの知恵袋でも実習の不満?苦情?愚痴?悩み? のようなものを見かけますが、 職場によっては 社会福祉士として相談援助業務に就職したとしても ほとんど介護業務だったりします。 だって、50人の利用者さんを対象にして、 1週40時間も相談することって、あります? そう考えると、おのずと答えは出る、というか、 その施設に配属されている相談員、 精神保健福祉士や社会福祉士のやっている業務と 同じような実習になります。 だから、施設によっては営業、 施設によっては何でも屋(営繕もさせられる)、 介護業務ばっかり、 利用者さん同士のトラブルの愚痴聞き役、 とか、そうなるわけです。 もちろん外部との他職種とは連携はしますよ。 だから、その職場(実習先)によります。 利用者さんと一緒に作業をしたり、 児童分野だったら保育をしたり、 介護ばっかりたったりします。
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