こんばんは。獣医学科の学生です。 少々質問の意味が分からないのですが・・・。 獣医師になりたいけど、獣医学部に入らなくても国家試験に受かればよいのか、ということでしょうか。 もしそういう意味でしたら、残念ながらダメです。獣医学科に入学して6年間勉強して卒業見込をもらって初めて国家試験受験資格が得られます。
「国家試験の問題集を参考書代わりにして、獣医学を学べますか?」というご質問でしたら、答えは「No!」です。 「ある程度」がどの程度なのかわかりませんが、インターネットで検索する程度の断片的な情報しか得られません。 解剖学、生理学、病理学、薬理学、微生物学、寄生虫学といった、基礎学問をしっかり学ばねばなりませんよ。 また、畜産学、経営学、飼養学、育種学といった、畜産に関する広い知識も習得する必要があります。 それらを前提として繁殖学、内科学、外科学、衛生学、伝染病学といった、より実践的な知識を積み重ねて行くのです。 病気の動物を診察したとき、 ①今、どういう状態になっていて、正常な動物とどこが違うのか? ②何故こういうことになってしまったのか? ③では、どうしたら直る(改善する)のか? と、「体系的に」考えることが必要になります。 診察とは、見る、聞く、触る、臭う、味わう、いわゆる五感から始まる、極めてアナログな世界です。 断片的な知識で対応できるものではありませんよ。 また、国家試験に合格して免許をもらっても、現場で経験を積まないと厳しいです。お医者さんと同じです。 獣医療だけでなく、医学系の基礎研究者や農林、食品衛生関係の公務員になる人も多いんですよ。 「獣医学部に行かなくとも資格を取れるか?」ということであれば、やはり「No!」です。 戦前、戦争直後までの旧制度では、農業高校卒でも獣医師国家試験を受けられたようですが、 現行制度では ①大学の獣医学部を卒業した(見込み)者 ②外国の獣医学校の卒業者、外国の獣医師であって、農水大臣の行う予備試験に合格した者 でなければ、国家試験を受験できません。 老獣医師のアドバイスです。
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