解決済み
医学生です。 hqs2039ssさんは呼吸器外科医と拝見しました。呼吸器外科医について興味があったので、教えて下さると幸いです。 ①呼吸器外科医の数が少ないと思うのですが(間違っていれば訂正をお願いします)、何処にいらっしゃるのでしょうか? 所謂公的病院(300床以上の規模)のHPを見ても医師がいないどころか、呼吸器外科自体を標榜している病院が極めて少ないです。標榜されている病院であっても、部長 副部長or医長 医員の3人構成のところが多いのですが…。 ②呼吸器外科医が少ない理由は外科治療の適応症が極めて少ないからでしょうか? ③今後、低侵襲術の発達で呼吸器内科に今の外科の仕事が取られ、行き場がなくなる事はないですか? ④外科にも関わらず医師のQOMLが高いと聞きましたが実際はどうでしょうか? http://saitama-hospital.jp/service/thoracic-surgery_training.html 多少勧誘文句もあると思いますがこちらでもそのように記載されています。 ⑤呼吸器内科との棲み分けができているとは具体的にどういう事でしょうか? ⑥呼吸器外科医を目指す以上、医局に入る事は必須でしょうか? できれば後期からは市中で働きたいです。 ⑦呼吸器外科専門医と心臓外科専門医のWライセンスの医師が多い印象ですが、心臓外科医と密接な関係にあるのでしょうか? 質問は以上です。 私事で恐縮ですが、実家が複雑な状況の為、あまり激務な科に進む事が出来ずそこそこQOMLが高い診療科が希望ですが、可能な範囲で患者さんのお役に立てる事を望んでおります。身内で肺がんが原因で亡くなった者が2名おり、肺がんの根治治療ができる呼吸器外科に興味を持っています。(他は麻酔や放射線科整形外科等です) お忙しいと思いますが、宜しくお願いします。
お忙しい中二つの質問にお答えいただきありがとうございます。文字数の関係でお礼が遅れすみません。 全く脈絡がない話で恐縮ですが、外科医になる以上、親の死に目は勿論、通夜葬儀にも出られませんか? 外科医の場合、「親が亡くなった為数日後の手術は延期ですor外来は休診にします。」なんて事はできないと思うのですが、どうなさっているのでしょうか?当直などならまだしも手術や外来なんて誰も交代できませんよね…
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おはようございます。 お察しの通り呼吸器外科医をやっています(一応専門医も持っていますよ)。 さて質問に対するお答えですが・・ ①確かに少ないですね。呼吸器外科学会の会員数も少ないですが、専門医は約1300人ほど。しかもその大多数は大都市の拠点病院に偏在。一般市中病院にはかなり少ない印象です。もちろんある程度手術数がある病院にしか専門医はいません(専門医維持のためにはどうしてもそうなります)。あと、これは私の個人的な印象ですが呼吸器外科は軽くみられているのかもしれません。消化器外科医や心臓外科医が片手間でもできると思われているのでは??と思っています。そんなことはないと言いたいですね! ②そんなことはありません。ご存じのように現在死亡数の第一位は肺癌です。呼吸器外科医の仕事の半分以上を肺癌手術が占めていることを考えると今後も手術は減らないと思います。ただ一般的な病院では、新患肺癌患者の1/3程度しか手術には回りません。それ以外はすでに手術適応を超えて進行しているか、身体的に耐術不能です。 ③現時点ではそこまでの印象はありません。今後ごく小さい肺癌は放射線治療が有効になってくるかもしれませんが、肺癌の特性としてごく小さく淡い肺癌を手術せずに診断することが困難な状況もありますので早期胃癌のように手術以外の治療が主流になるとも考えにくい感じもします。 ④この病院はおもしろいですね。紳士的ってそれは人によるでしょう(笑)。ま、それはさておき私もQOLはいいと思います。一つは急患の少なさ。呼吸器外科で本当に緊急手術が必要なのはコントロールできない血気胸ぐらいです。それ以外はそれなりになんとかなることが多いです。例えば気管断裂などがいてもとりあえず挿管できるのであればそれほどは急ぎません。 ⑤棲み分けは病院によっても違うかもしれません。呼吸器外科医は手術だけしていればいいという病院もあれば、術後の補助化学療法や術後再発の抗がん剤治療は外科医がするという病院もあります。呼吸器内科医がいる病院で肺炎などを外科医が診ることはないとおもいますが、病院ごとにそれまでの経緯なども違うので一概には言えません。 ⑥必須とはいいません。ポストさえあれば入らなくとも可能です。医局は悪いイメージなのかもしれませんし、その通りの所ももちろんあります。が、仲間ができるというのはメリットだとも思います。 ⑦これに関しては医局や病院でのシステムなどで違うように思います。分かりやすく言えば「胸部外科」でやっている科でも心臓外科+呼吸器外科というところもあれば、呼吸器外科+食道外科というところもあります。なので消化器外科とのWライセンスの人もそれなりにいます。私は結局は取りませんでしたが一時期消化器外科の専門医を取ろうかと論文なども書いていました。症例数は足りていたのですが、論文や発表が結構大変だったのであきらめてしまいました。 いずれにせよ呼吸器外科専門医になるためには外科専門医が必要なので、まずは一般外科のトレーニングもある程度必要です。なので市中病院を選ぶにせよ心臓外科や小児外科があるような病院を選んだ方がいいかもしれません。ぜひ呼吸器外科医の仲間になっていただけることを期待しています。 追) 親の死に目ですか・・そうかもしれませんし、そうでないかもしれないし・・。 自分は親元にいないので死に目は難しいかもしれませんね。 でもさすがに葬式にもでれないなんてことは無いと思いますよ。 また外科はあくまでチーム医療です。一人で手術をしているわけではありません。 みんなで助け合いながらなんです。なので色々な状況があると思いますが 仲間が助けてくれますよ。
私はhqs2039ssさんではありませんが・・・ちょっと気になるので. 仕事は科だけで決めるのではなく、どこで勤務するのかで大きく変わります.医学生なら、興味のある病院へ見学に行きましょう!! ①呼吸器外科医の数が少ないと思うのですが(間違っていれば訂正をお願いします)、何処にいらっしゃるのでしょうか? 呼吸器外科医は少なく、大きな手術をするために大病院に集める傾向があります.地方の病院だと、術者は呼吸器外科で介助者が他の外科医や、逆に他の外科手術の手伝いに入ることもあります. ②呼吸器外科医が少ない理由は外科治療の適応症が極めて少ないからでしょうか? 外科適応は肺癌がほとんどで、難治性気胸、アスペルギルス、VATS、胸腔鏡・・・多数あります.なかなか志望する人が少なく、志望研修医は相当大事にされます. ③今後、低侵襲術の発達で呼吸器内科に今の外科の仕事が取られ、行き場がなくなる事はないですか? 局麻下胸腔鏡での膿胸治療などは呼吸器内科でもしますが、肺癌手術はできません.行き場がなくなることは絶対ありません. ④外科にも関わらず医師のQOMLが高いと聞きましたが実際はどうでしょうか? 3次救急がある病院では、外傷の血気胸などの手術があるので緊急呼び出しは多いです.そうでなければ、手術以外の呼び出しは少ないはずですが、病院によるでしょう. ⑤呼吸器内科との棲み分けができているとは具体的にどういう事でしょうか? 例えば肺癌では、抗癌剤や放射線は両科ともしますが、手術は外科しかできません.膿胸・気胸は内科はドレーンは入れても、何ともならないときは外科的治療しかありません. ⑥呼吸器外科医を目指す以上、医局に入る事は必須でしょうか? 外科系は師弟関係が強いので、医局に入る方が多いです.旧帝大系は、大学院などを義務にして、それから市中病院に回しています.その行きたい病院がどこの大学系なのか、そこの部長が医局なしでも受け入れてくれるかを相談した方が良いです. ⑦呼吸器外科専門医と心臓外科専門医のWライセンスの医師が多い印象ですが、心臓外科医と密接な関係にあるのでしょうか? 身の回りにWライセンスを持っている呼吸器外科医が全くいらっしゃらないのですが・・・.肺癌が大血管に浸潤していて心臓外科などと共同で手術することはあります. ⑧外科医になる以上、親の死に目は勿論、通夜葬儀にも出られませんか? 普通は出れますし、外来や手術も普通は交代できます.インフルエンザで術者が全員倒れたときは手術延期もしていました.代医にするか、延期にするかは、呼吸器外科医が何名いて、代わりがどれくらいいるかによるでしょう.
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