写真家になるには、椅子から立ち上がって「私は写真家です!」と宣言すればいいだけです。 しかし、世の中のほとんどの写真家は、職業として成立していませんから、 お金を稼ぐことを目的としてやる場合、やはりコマーシャルフォトグラファーなどになる必要があります。 書店に並んでいる写真集を出版しているような写真家ですら、半分以上の人が赤字を出しています。 そもそも写真集は稼ぐことを目的として出版するのではありません。自身の活動の記録という意味合いのほうが強いのです。 では世の写真家、アラーキーやホンマタカシがどうやって収入を得ているのかというと、ギャラリーでの展示販売です。 大体60〜70%ほどが作家個人の利益になり、残りをギャラリーにインセンティブとして収めます。 しかしその利益分のうちの少なくない割合が、制作費という形ですでに消えていますから、利益は本当に微々たるものです。 あの有名な写真家、アンドレアス・グルスキーの写真が3億円で落札されたと最近、話題になりましたが、二時流通なので作家本人には直接は還元されていません。 もちろん複製技術で半無限に量産できてしまいますから、エディションナンバーというものを付けて管理します。 それでも利益は少なく、殆どの方は稼ぎというよりライフワークといった形で取り組んでいます。 著名な写真家でも、生活の糧は教授職だったり、広告撮影だったり、講演や執筆など別のところから得ています。 写真家としてのキャリアを、広告の分野でブランディングとして活用するという方法もありますが、意識してやれるようなことではないです。 以上は写真家といってすぐに名前が上がるような、コンテンポラリーフォトの写真家の場合ですが、 風景写真家とか動物写真家といったアマチュアの場合、さらに収入は少ないものになります。大半が退職後のサラリーマンなどです。 コマーシャルフォトグラファーになる場合、椅子から立ち上がって宣言するだけではなれません。 学歴は必須ではありませんが、2〜3年スタジオで修行し、更にそこから3〜4年お師匠さんについて、独立できるかどうかといったところです。 独立したところで、仕事がくる保証はなく、5年後にまだ業界に残っているのは、10人に1人くらいです。 まあ、名乗ることだけならこちらも誰にでもできるのですが。それで仕事がくるはずもないですよね。 結局、業界を牛耳っているのは、日芸や工芸などの写真学科卒の所謂「写真高学歴」な方たちです。もちろんそうでない方もいますが。 写真家とコマーシャルフォトグラファーを両立させている方は少なからずいますが、忙しくなりすぎるのであまりおすすめできる道とは言えません。早死にします。 素直にサラリーマンにでもなって休日に撮るか、或は広告のほうに専念するかですね。 (ビデオも)という記載がありますが、いい着眼点だと思います。 いまコマーシャルフォトグラファーであっても、写真家であっても仕事や制作に動画を取り入れはじめています。 もともとスチール専業であっても、です。理由は一眼レフカメラで高度な動画撮影が可能になった為です。 機械の側から人間の営みを規定されるというのは、私としてはやや不服ではありますが。 あと、動画の需要自体も高まってきたことも上げられます。渋谷駅の動画広告などが象徴的ですね。 元々著名なスチールのフォトグラファーだった方が、今は4Kカメラばかり使っているという例もあるくらいです。 でも、そうはいってもムービーとスチールは別物だ、という考え方ももちろんあります。私もこちらの立場をとっています。
資格も免許も何にも要りませんから、明日からカメラマンをやりますで大丈夫です。それで簡単だなと思うのは安易です。免許や資格がないから、経験や実績が重要視されます。お金を払って依頼したいと思うお客様がいれば、仕事として成立しますが掴むのが大変です。これは飲食店やサロン等全部です。いくら免許や資格、経験、実績があっても客がいなければゼロと同じです。特に写真は特殊な分野なので尚更です。一般の方が写真を撮って貰おうと思う機会は少なく、これだけデジタルが普及して素人写真で十分と思う様な方が増えている。広告ですからそんなのが蔓延していますからね。
免許資格は不要ですが テレビ局か製作会社に入社しないとテレビカメラマンは無理です しかし例外でカメラ技術があって採用があれば駐在カメラマンという選択肢があります
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